変わる介護サービス(5)  #2018年8月から介護の自己負担3割導入へ 対象は?

今年8月から介護保険制度の一部が変わる。65歳以上で現役並みに所得がある利用者の自己負担が、今の2割から3割へ引き上げられる。

厚生労働省は8日、その趣旨や対象者などを説明するリーフレットを公表。

全国の自治体に送付し、関係機関や事業者など現場の関係者と共有するよう指示した。

介護保険最新情報のVol.658で広く周知している。


今年8月から介護保険制度の一部が変わる。65歳以上で現役並みに所得がある利用者の自己負担が、今の2割から3割へ引き上げられる。

厚生労働省は8日、その趣旨や対象者などを説明するリーフレットを公表。

全国の自治体に送付し、関係機関や事業者など現場の関係者と共有するよう指示した。

介護保険最新情報のVol.658で広く周知している。

介護保険の3割負担の導入は、昨年5月に成立した改正介護保険関連法に盛り込まれていた。

給付費の膨張が続いていくなかで、今後も制度を持続可能なものとしていくための見直しの一環だ。

「負担能力の高い方には相応の負担をお願いする(厚労省)」という考え方がベースにある。

3割負担の対象になるのは、年収が1人暮らしで340万円以上、夫婦で463万円以上ある利用者などだ。

今年8月1日以降にサービスを使うと適用される。

年収が1人暮らしで280万円以上340万円未満、夫婦で346万円以上463万円未満の利用者などは、現行の2割負担が据え置かれる。1割負担の利用者の範囲に変更はない。

自己負担の多寡を決めるこうした基準は、2021年度に控える次の制度改正をめぐる論点の1つとなっている。

政府は今月5日に公表した今年度の「骨太方針」の原案に、「所得のみならず資産の保有状況を適切に評価しつつ、能力に応じた負担を求めることを検討する」と明記。

今後、厚労省の審議会などで具体策が俎上に載る見通しだ。


「月々の上限額が適用されます」

厚労省は今回のリーフレットで、Q&Aの形式をとって3割負担について詳しく解説。

「2割負担から3割負担になった人は全員月々の負担が1.5倍になるのか?」との問いには、「月々の利用者負担額には上限があり、上限を超えて支払った分は高額介護サービス費が支給されますので、全ての方の負担が1.5倍になるわけではありません」と答えている。

また、「どうやって自分の負担割合を知ることができるのか?」との質問に対しては、以下のように回答している。

「要介護・要支援認定を受けた方は、毎年6月から7月頃に、市区町村から負担割合が記された『負担割合証』が交付されます。

ご自身の負担割合証の『利用者負担の割合』の欄をご確認ください」


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