変わる介護サービス(6) #コンビニ介護 #24時間訪問介護 #アロマテラピー
2015-10-02
多くの方にとって身近なコンビニエンスストア。
日常生活でも頻繁に利用している方は多いでしょう。
コンビニ業界は「飽和状態」と言われており、各社は生き残りをかけて多様なサービスを模索しています。
そんな中、ローソンが「ケアマネ常駐の介護コンビニ」を立ち上げました。
コンビニエンスストアによる介護サービス。
その取組みと共に、今後の展開を考察してみます。
介護コンビニの1号店
ローソンは介護コンビニを立ち上げるに当り、埼玉県を中心に展開する「ウイズネット」と手を組みました。
まさに画期的といわれる本事業ですが、第1号店では以下のような介護サービスが行われているようです。
8:30〜17:30の間、介護等に関する相談を受け付ける相談室、およびカウンターにケアマネージャーが常駐。
地域コミュニティを応援する場として、介護予防運動情報や自治体、地域のサークル・イベント情報を提供。
スポーツクラブを展開する「ルネサンス」とも提携し、運動できるスペースも設けている。
コンビニの標準的な商品に加え、シニアに親しまれている菓子や日用品、雑誌・書籍、おむつなどの介護関連商品が揃っている。
配食などウイズネットの提供する在宅サービスと連携。
自宅に届けているローソン商品の惣菜がひとり用にパックされ、柔らかい惣菜など高齢者が食べやすいものを置いている。
それではこうしたサービス内容をもとに、今後コンビニに期待できる機能を考えていきましょう。
認知症カフェとして
高齢者の中には、「コンビニは若い人の行くところ」と思っている人が多いようです。そのため、まずは「高齢者向けのサービスが提供されている」ことをしっかり周知することが大切となるでしょう。
また、これだけ充実したスペースが確保されているため、「認知症カフェ」として機能させるのはどうでしょうか。認知症カフェは、月に一回というケースが多いのが現状です。
しかしコンビニならば、認知症の人だけでなく近所の高齢者も気軽に訪れることができます。
さらに日頃からコンビニを使い慣れている若い世代も、例えばコーヒーを飲みに立ち寄るといったことができるでしょう。
そのように、さまざまな地域住民が集まれるスペースとなることが期待できます。
たとえ「今日は認知症カフェの日」としなくても、より気軽に誰もが足を運べるスペースにできるのではないでしょうか。
人々が地域に関する情報交換をしながら、さらにケアマネにも気軽に相談できる。
そんな、高齢者のための地域サービス機関として機能できるのではと思います。
しかしケアマネへの相談は、その内容を他人には聞かれたくないという人もいるでしょう。
その場合には、奥にある別室で話すなど少し敷居が高いものになってしまいます。
地域の人々が集まる場所で、自分が悩んでいるプライベートな相談をできるか。
この点については課題が残りそうです。
地域の足として
コンビニの多くは、商品の納入や宅配便の集荷などのために、各業者が地域にある各店舗を回っています。
例えばその際、コンビニを「停留所」として使うことができるのではないでしょうか。
車社会となってしまった地方では、高齢者における車の運転について危険性が指摘されています。
しかし免許証を返納しまうと、高齢者はその街から出る機会を奪われてしまうでしょう。
そこでコンビニ間を回る車両に同乗させてもらうのです。
地域の高齢者にとっての「頼もしい足」として機能すれば、高齢者の移動はとても楽になるでしょう。
食事の配達サービス
毎日きちんと栄養を摂るために、一日一回はバランスよい食事をしたいものです。
そんな中、多くのコンビニがお弁当の配達事業に取り組んでいます。
栄養士が考えた高齢者向けの質の高い食事を調理し、自宅へ配達する。
例えば介護コンビニに訪れた人々に手伝ってもらったり、食べやすいおかずのレシピを提案してもらったりすれば、地域住民も参加できます。
さまざまな機能を持つコンビニが地域の高齢者へ向けたサービスを始めるということは、とても画期的なことです。
地域を活性化し、高齢者にとって住みやすい地域づくりの一助になるのではと期待します。
24時間訪問介護:在宅介護の常識を変える!
【介護に悩むアナタに! 驚きの24時間 訪問介護】
親に介護が必要になった時、仕事を続けられるのか。
私たち現役世代にとって、切実な問題です。
今、介護が原因で仕事を辞める介護離職は、年間10万人。
介護のために仕事を辞めざるを得ない、または、転職を迫られているという離職予備軍は42万人にも上っています。
視聴者の皆さんから、およそ700件の多くのご意見が寄せられていまして、「通勤時間とデイサービスの送迎の時間が合わず、仕事を辞めざるを得なかった」「深夜でも、トイレに起こされ、睡眠がとれず、会社で仕事にならなかった」などといった声です。
そうした中、介護離職を防ぐと期待を集める、驚きの介護サービスがあります。
◎自動車製造工場で働く、石川良二さん。
自宅で寝たきりの母親、セキさんの介護をしています。
要介護度は、最も重い5です。
石川良二さん
「行くっけ。」
石川セキさん
「気をつけて行きんしゃい。」
本来は、付きっきりの介護が必要なはずですが、良二さんは、毎朝6時半には仕事に出かけます。
職場は、自宅から車で1時間の所にあり、自宅にすぐ戻る事はできません。寝たきりの母親を置いたままで大丈夫なのでしょうか?
石川良二さん
「留守にして、おふくろ一人になりますよね。
でも、安心できる。」
そんな良二さんが利用しているのが、24時間の訪問介護サービスです。
出勤直後の朝7時。
自宅にヘルパーが訪ねてきました。
ヘルパー
「おはようございます。お願いします。」
洗顔、排せつの確認、食事の介助、服薬まで、およそ30分間、ケアを行います。ここまでは従来の訪問介護と違いはありません。
このサービスの特徴は、ヘルパーが一日に何度も自宅を訪れ、ケアを行う点です。
この日も、午前10時に2度目の訪問がありました。
ヘルパー
「体の向きを少し、1回変えましょうか。」
床擦れを防ぐための体位変換や、排せつチェックを15分ほどでこなしてゆきます。
更に昼の12時。
食事の準備と介助を行いました。
ヘルパー
「石川さん、出来ましたよ。」
仕事に出かけた息子の代わりに、ヘルパーが母親の介護を担っていたのです。
従来の訪問介護では通常、ヘルパーの訪問は1日1回程度です。決まった時間に訪問し、最短でも原則30分以上という縛りがありました。
これに対し、24時間の訪問介護では、ヘルパーが毎日、何度も自宅を訪問します。短ければ15分程度の短時間のケアを繰り返すのです。
24時間の訪問介護に辿り着く以前セキさんは、有料老人ホームに入所していました。
月27万円の負担が重荷になり、退所しました。
安く入れる施設を探しましたが、待機者が多く、入所まで半年以上かかると言われました。
八方塞がりの状態に陥ったのが、息子の良二さんでした。
今の仕事を辞めるしかないのか。
しかし、仕事を辞めれば、生活は成り立たなくなります。
石川良二さん
「ずっとみて、でもその間、収入がないと、生活費もあるし生活が出来ないですよね。
もうパニックですよね、頭の中。
頭がぐるぐるです。」
良二さんは、このサービスを利用した事で、職場の大事な戦力として活躍しています。
石川さんが勤める会社の社長
「(介護で)一人二人減るのは非常に厳しいです。
石川くんは非常に立派だと思っています。
仕事と介護を両立させているので。」
ヘルパーの対応は、夜間も行われています。
24時間体制が整えられ、緊急時には駆けつけます。
しかし、このサービス、途方もなく高くなるのでは?
実は、利用回数に限らず、同じ料金に設定されています。
要介護5のセキさんの場合、食費を除き、自己負担の割合は1割。月に2万8,000円ほどです。
母親のセキさんにとっても、ペットのいる自宅での暮らしは掛けがえのないものだと言います。
石川セキさん
「やっぱり家のほうがいい、楽です。
気を遣わんでもいいから。
(チビが)いないと寂しいしね。」
夕方6時すぎ、石川さんが仕事から帰ってきました。
石川良二さん
「ただいま。
笑顔になってるから大丈夫です。」
石川セキさん
「大変だったね。」
夜10時。
この日、最後の6回目のケアを受け石川さん親子は、無事一日を終える事ができました。
石川良二さん
「今はこんな介護があるのか。
ここまでみてもらえるのかと、実際に、ほんますごいですよ。ほんとに楽しく介護させてもらっている。」
◎24時間の訪問介護を利用して、育児と介護のダブルケアを乗り越えようとする家族がいます。
専業主婦の橋本芳美さんです。
芳美さんは、サラリーマンの夫と10か月の娘、そして、77歳になる義理の母親と暮らしています。
母親は、アルツハイマー型の認知症を患い、去年(2015年)6月から24時間の訪問介護を利用しています。
訪問は、一日3回。
ヘルパーが、食事の準備や服薬の確認をします。
芳美さんが育児に手を取られていても、ヘルパーが母親の介護を担ってくれるため、症状は落ち着くようになりました。
このサービスを利用する前は、芳美さんが母親の介護を担っていました。
しかし妊娠して、出産の里帰りをする事になり、介護が難しくなります。
芳美さんは、母親を一時的に施設に預ける事を考えましたが、強く抵抗されたのです。・・・
訪問介護&夜間対応型訪問介護&定期巡回・随時対応サービスって何がどう違う?
代表的な自宅での生活援助・身体介護を行うサービス
訪問介護
夜間対応型訪問介護
定期巡回・随時対応訪問介護看護(以下略して定期巡回・随時対応サービスとします)
小規模多機能型居宅介護は通いサービスが中心なので、今回割愛。
勿論名前を見ただけでは、わかりません。
厚生労働省によるとそれぞれのサービスの概要は下記の通りです。
訪問介護(ホームヘルプ)
訪問介護は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者の自宅を訪問し、食事・排泄・入浴などの介護(身体介護)や、掃除・洗濯・買い物・調理などの生活の支援(生活援助)をします。通院などを目的とした乗車・移送・降車の介助サービスを提供する事業所もあります。
夜間対応型訪問介護
夜間対応型訪問介護は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を、24時間安心して送ることができるよう、夜間帯に訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者の自宅を訪問します。「定期巡回」と「随時対応」の2種類のサービスがあります。
定期巡回・随時対応サービス
定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、定期的な巡回や随時通報への対応など、利用者の心身の状況に応じて、24時間365日必要なサービスを必要なタイミングで柔軟に提供します。
また、サービスの提供にあたっては、訪問介護員だけでなく看護師なども連携しているため、介護と看護の一体的なサービス提供を受けることもできます。
それぞれのサービスの違い・特徴
1.サービス提供時間帯
定期巡回・随時対応サービス
訪問看護と夜間対応型訪問介護の時間帯は若干前後するようですが、訪問介護は日中、夜間対応型訪問介護は夜間帯なのは変わりません。
※夜間対応型訪問介護は特定の加算をつけると、24時間対応になるようです。
2.サービスの内容
訪問介護
1回につき20分以上(1~2時間が多いようです)を基本にし、身体介護や生活援助と組み合わせて、サービスを提供する滞在型
週数回の利用が多い
緊急時には加算が必要になりますが可能。
ただし1回訪問すると、その後2時間空けなければ再度訪問できません。
夜間対応型訪問介護
「定期巡回」「随時対応」の2種類のサービスがある
「定期巡回」は夜間帯のみ。30分程度を基本にし、訪問介護サービスを提供する
「随時対応」はご利用者・ご家族からの通報により対応するサービス*
*24時間通報対応加算で24時間対応可能
夜間対応型訪問介護の随時対応は車の保険会社のコールセンターを思い描いてもらえれば分かり易いかもしれません。
何か、問題が起きた時にオペレーターと連絡がとれ状況に応じて、職員が駆けつけてくれるサービスです。
定期巡回・随時対応サービス
「定期巡回」「随時対応」の2種類のサービスがある
「定期巡回」は1日複数回で訪問介護・訪問看護サービスを提供する巡回型
「随時対応」はご利用者・ご家族からの通報により対応するサービス(24時間対応)
看護師が概ね月に1回、アセスメント訪問を行います。
(※月1回のアセスメントだけなら、医師の指示書は不要。)看護の視点も入り、適切なケアに繋げる事に役立ちます。
1日複数回、毎日利用のケースが多い
定期巡回・随時対応サービスは訪問看護サービスが訪問介護と一体的に提供されるのが特徴です。
3.サービス料金
訪問介護
サービス提供回数・時間によって料金が決まる。(つまり使えば使うだけお金がかかります)
夜間対応型訪問介護
オペレーションサービス(緊急時に通報、相談)は定額制だが、随時訪問した際の料金は1回訪問につき料金が発生する。(同じく使えば使うだけお金がかかる)
定期巡回・随時対応サービス
完全定額制。
それぞれのサービスに向いている方
訪問介護
排泄介助・入浴介助・体位交換などの身体介護が必要
通院などの必要な外出の付添いをして欲しい
家事(掃除・洗濯・調理・買い物など)を手伝って欲しい
POINT:1回につき1~2時間程度、週数回の利用で、他のサービスとも併用したい方に
夜間対応型訪問介護
もしもの時に連絡・相談できる存在が必要な方
夜間帯に定期的にケアが必要な方
POINT:転倒、排泄介助、体調の変化などいざという時に対応してくれる存在が欲しい
方におすすめ。もちろん訪問介護との併用も可能!
定期巡回・随時対応サービス
退院・退所後、住み慣れた自宅で安心してすごしたい方
独居、日中独居、高齢者世帯等、または家族の介護が難しい方
認知症の為、ご自宅の生活に不安がある方
閉じこもり傾向のある方
離れて暮らすご家族が不安を抱えている
自宅で最期まで暮らしたい方
入所できる施設を探しており、それまでに在宅で看る体制が必要な方
疾患があり、柔軟なサービスの変更が必要な方
POINT:一日複数回のケアが必要な方は断然おすすめ。
施設しかない…と思っている方も自宅での生活を継続できます。
医療や介護の現場でも注目のアロマテラピー
第35回検定試験の申込受付がスタート中
2016/08/21 14:00
近年、心身のリラックス効果だけではなく、認知症予防など、医療や介護の現場でも大きくクローズアップされはじめたアロマテラピー。
公益社団法人日本アロマ環境協会では「第35回アロマテラピー検定」の試験申込受付を8月10日からスタートしたことを発表しました。
アロマテラピー検定は、年齢・経験などの制限は特になく、誰でも受験することが可能な資格です。さまざまな植物から抽出したエッセンシャルオイルを用いて、その香りの効能をさまざまなシーンで役立てるための知識を学び、安全かつ適切に使用できるようにするというもの。
「第35回アロマテラピー検定」の試験日時は2016年11月6日。
2級の試験は10時45分から11時35分。
1級の試験は14時から15時10分までとなっています。
両者を併願することも可能です。
試験会場は北海道から沖縄まで全国34都市を予定。
申込期間は8月10日から9月14日まで。
インターネットによる申し込みや受験要項の請求は、公益社団法人日本アロマ環境協会のウェブサイトにて受け付けているということです。
また、現在、公益社団法人日本アロマ環境協会では「受験者40万人突破記念」キャンペーンを開催中。
「第35回アロマテラピー検定」にインターネットで申し込んだ人の中から抽選で100名に「「AEAJオリジナル ミニ精油セット」がプレゼントされます。
認知症予防やリラクゼーションなどにも役立つアロマテラピー。
興味のある方は、この機会に検定試験を受けてみてはいかがでしょうか。
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