変わる介護サービス(2) #旅行が... #空き店舗や空間の活用
「トラベルヘルパー」「伊勢志摩旅行」etc…。
約7割の「旅行をしたことがない」という介護者・要介護者に贈る、最新バリアフリー旅事情!
2016/11/25 19:00
要介護の両親と旅行をしたいけれど難しい!立ちふさがるものは?
要介護の家族と旅行をしたいと考えている人は、意外と多く、大勢の人が家族との旅行を介護関係なしに楽しみたいと思っているようです。
2016年9月にインターネットで行われた「バリアフリー旅に関する調査」によると、約91.7%もの人が、「可能であれば旅行に行きたい」と答えています。ですが、バリアフリーの問題があり、観光地選びにも一苦労があるのです。
実際、バリアフリーがどこまで整っているかがわからない状態で、旅をしたくとも旅先の状況がわからないことには、予定を立てることすらままならない、というのが現状のようです。
バリアフリーがあったとしても、バリアフリー旅そのものが、ハードルが高そうだと思われています。
特に問題になっているのがお風呂です。
自宅のお風呂すら困難なのに、旅先でバリアフリーのお風呂はあるのか?あったとしても使えるのか?他のお客さんに迷惑にはならないのか?という悩みも生まれてくることでしょう。
要介護者や介護者が旅行したいと思っても、実際の旅は移動と宿の2つの問題が生じます。
また、観光施設でのバリアフリーなども問題です。
バリアフリー施設が増えてきたとはいえ、実際に要介護者と旅行したいと思っている人は、23.4%程度にとどまります。
潜在的なニーズがあるにもかかわらず、旅行できていないというのが実際のところのようです。
要介護者と旅行をしたことがあるという人は3割以下!?
「無理だと思う」とハナから諦めムード?
「要介護者との旅行はハードルが高い」
そう思うのも無理はありません。
旅先の凹凸のない道や、車椅子にやさしい観光施設などが揃っているとは限らないからです。
旅行に行きたいとアンケートに答えた人のうち、実際に「要介護者と旅行をしたことがある」と答えた人は約3割以下。
要介護者との旅行経験の有無
旅行したことがある(28.5%)
旅行したことはない(71.5%)
(第一生命経済研究所調べ)
行きたくても行けないという現状が垣間見えます。
「無理だと思う」という人たちも一定数いて、介護はひたすら自宅で行わなければならないという気持ちを持っているようです。
でも、ずっと自宅にこもりきりではなく、できればリフレッシュを兼ねて、旅行に行きたいものですよね。
では、要介護者とその家族が、気兼ねなく旅行に行くためには何が必要なのでしょうか。
旅行は不安という介護者側の心理的負担、旅行したがらないという要介護者側の心理的負担、そして時間やお金の余裕がないという介護者側の時間的・経済的要因などが、要介護者との楽しい旅行を妨げている要因になるようです。
要介護者との旅行で一番の不安は「宿泊先での入浴」。
温泉地へのバリアフリー旅はハードルが高い!?
特に、要介護者が宿泊先で入浴することが困難になるということが問題としてあげられるようです。
また、目的地までの移動も難しいと考えてしまうのでしょう。
移動中のトイレなども大きな問題として立ちふさがります。
ただし、調査によると、実際に要介護者と旅行に行った人は、行っていない人よりも不安は少なかったようです。
旅行経験者が、旅行前に感じた不安のほうが、とても小さいのです。
これは希望が持てるデータではないでしょうか。
旅行に実際行った場合、事前に考えていたよりも不安が少なく、困難を感じなかったケースも多いのです。
特に、過剰な不安が旅行をさまたげていることもわかりました。
また、介護者が旅行の途中で体調を崩し、周囲に迷惑をかけてしまうということも考えられますが、こうしたことはほとんど杞憂なのです。
ただ、入浴はもっとも大変なことには代わりありません。
旅先のバリアフリー情報のニーズも未だに高く…。
宿泊先のトイレやお風呂の情報はどうやって得るのが正解なのか?
旅行先がバリアフリーに対応しているかは、情報収集を行って調べければなりません。
では、どのようにして情報を得るのが正解なのでしょうか。
要介護者の話、インターネットの情報、宿泊先の従業員の話などが情報源として挙げられます。
ですが、旅行を諦めた原因も、要介護者の話が突出してあげられます。
つまり、旅行に行きたいと情報を調べていても、自分が介護している家族が、旅行に行きたくない・行けないなどのネガティブな情報を周りに伝えてしまって、それが結果として家族全員の旅行を諦めさせてしまっているという状態になっているのです。
お風呂や観光地の設備やサービスなどを、事前にしっかりと得ることができれば、不安なく家族と楽しい旅行に出かけられそうです。
これは、事前に情報収集をすませて、バリアフリー旅がもっともっと一般的になっていることの認知を広げることによって、解決できそうな問題です。
インターネットの情報は、そのためには大きな促進要因となります。
インターネットでバリアフリー旅を検索して安心し、旅行にでかけることができる人も、少しずつですが増えていることがわかります。
逆にインターネットの情報は有益で、旅行を断念する要因にはならないことがわかりました。
実際に、要介護者がバリアフリー旅に行くとしたら、どうなる?
では、実際に要介護者を連れてバリアフリー旅に出たらどうなるでしょうか。
お風呂の問題、移動の問題、トイレの問題などが立ちふさがります。
住み慣れた自宅ですら苦労するこれらの問題を、見知らぬ土地でクリアできるのでしょうか。
やはり、バリアフリーが整備されている旅でないと、実際問題困難が起こるでしょう。
そのためには、事前にインターネットや専門雑誌などで調査を行って、要介護者にも優しいバリアフリーが整備されてる旅を選ぶのが肝心です。
希望の旅先第1位はやはり温泉。そんな需要に合わせて、伊勢志摩や佐賀嬉野などが積極的に旅行者を受け入れ
旅行を希望している要介護者・その家族は、宿でのんびりすごしたり、温泉に入ったりできるプランを希望されているようです。
やはり日頃の大変な介護の生活を忘れて、ゆったりと過ごすことを求める気持ちが働くのではないでしょうか。
体は不自由だけれど温泉に入りたい、そんな需要にあわせて、伊勢志摩や佐賀嬉野などが積極的にバリアフリーの整備を行い、旅行者を受け入れています。
先進的な受入拠点の事例
所在都道府県 組織名称
北海道 カムイ大雪バリアフリーツアーセンター
福島県 ふくしまバリアフリーツアーセンター
三重県 伊勢志摩バリアフリーツアーセンター
島根県 松江/山陰バリアフリーツアーセンター
佐賀県 佐賀嬉野バリアフリーツアーセンター
沖縄県 沖縄バリアフリーツアーセンター
出典:観光庁
観光地だけでなく、周辺の飲食店などもバリアフリー化を進め、テーブルやトイレなどの配慮に心を砕いています。
観光庁もバリアフリーの拡充につとめており、ユニバーサルツーリズムに対応した観光地づくりのための地域の受け入れをすすめるよう推進しています。
課題等をとりまとめながら、ユニバーサルツーリズムに対応したバリアフリー旅が今後もすすめられて行くことでしょう。
トラベルヘルパーの数も増加中!バリアフリー旅の専門家が旅先での不安を解決に導く
旅先では、介護技術を身につけた、外出支援や旅の専門家であるトラベルヘルパーのサポートを受けることを検討するとよいでしょう。
温泉などで入浴介助を行いながら、体に不自由がある人でも旅と温泉を楽しんでもらうように配慮できるのです。
トラベルヘルパーはバリアフリー旅の専門家です。旅先での不安を解消してくれることでしょう。
トラベルヘルパーは徐々に増加しており、現在は首都圏などの大都市圏がメインですが、地方にもだんだん増えつつあります。
地方のトラベルヘルパーは、その土地の観光地に同行してくれて、案内だけでなく介助も行ってくれます。
要介護者と旅をする上で、とても心強い存在です。
トラベルヘルパーがいれば、外出や旅行にともなう不安や戸惑い、周囲への気兼ねなどを緩和してくれる役目を果たしてくれます。
旅行会社の取り組みにも期待大!今後は要介護者でも気軽に旅行が楽しめる社会に!?
旅行会社は、介護旅行やバリアフリー旅などを専門的に取り扱い、オーダーメイドの旅行をアシストしています。
温泉旅行や結婚式への出席などにトラベルヘルパーが同行することにより、安心して充実した旅を送ることができます。
旅行会社もトラベルヘルパーなどの専門職を養成しようとしています。
トラベルヘルパー養成講座
◯養成技術と旅の業務知識を備えた「外出支援」の専門家(トラベルヘルパー)を育成することを目的とした講座および検定試験
◯3級(教材を使っての学習、課題提出)、準2級(介護旅行の基礎知識の習得、実地研修)、2級(仕事として宿泊を伴う介護旅行に同行できるようになるまでの合宿研修)の3つに分かれている(準2級、2級に関しては、介護・看護系の資格取得者が対象)
◯家族や身近な人を外出に連れて行きたい方(3級)には在宅学習が可能。準2級、2級については、観光地への日帰り研修や合宿研修を通じて、実際の旅行を想定した研修を行う
出典:NPO法人日本トラベルヘルパー協会
ユニバーサルマナー検定
◯高齢者や障害者への礼儀作法、サポート方法を学び、日常のサポートはもちろんのこと、接客や窓口応対などにも役立てることを目的とした講座および検定試験
◯障害のある当事者の方が講師を務めており、3級(教材を使っての学習、演習問題)、2級(各種擬似体験および実技研修、検定試験)の2つに分かれている
◯3級はユニバーサルマナーについて初めて学ぶ入門者向けの資格であり、2級は高齢者および障害者への具体的な対応を実践したい人向けの資格
出典:一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会
サービス介助士
◯サービス業全般に必要な「おもてなしの心」と「安全な介助技術」を学ぶ民間資格
◯3級(中高生向け)、準2級(在宅学習、試験)、2級(実技試験あり)の2つに分かれている
◯準2級については、在宅、短期間で介助の心構えと知識を習得することが可能。2級については自宅学習に加え、2日にわたる実技教習により集中して介助の技術を習得する
出典:NPO法人日本ケアフィットサービス協会
専門スタッフによる介助を受けた旅行が可能となることから、不安を感じることなく、気兼ねなく旅行に出かけることができるようになります。
#サービス介助士などの有資格者の養成も進みつつあり、旅行会社の取り組みに期待が持てます。
今後は、介護が必要な人も、介護する側の人も、気軽に旅行を楽しむことができるようになるでしょう。
空き店舗を多世代が集う場へ。
福岡県早良区の団地『しかた茶の間』が好評
2016/12/08 10:00
地域のつながりが希薄になっている今、子供から若者、大人からお年寄りまでさまざまな世代が集うことのできるコミュニティースペースが人気になっています。
福岡県の早良区の四箇田団地では、今春にオープンした『 #しかたの茶の間 』が世代間交流拠点となっています。
『しかたの茶の間』は
早良区で介護施設などを運営している #特定非営利活動法人(NPO) #なごみの家が開設したもの。
団地の1階にある空き店舗を改装し、200円でコーヒーなどの飲み物も提供。
カウンター席・テーブル席・ソファ席があり、思い思いに楽しむことができるスペースに。
開設されるきっかけとなったのは、特定非営利活動法人(NPO)なごみの家が2015年に実施した団地住民向けのアンケート。
「ずっと住み続けたい」という回答が約70パーセントを占める一方、老後の孤独への不安、介護に対する心配、相談相手などの不在、空き店舗・空き部屋の増加を原因とする活気不足などの声も多く、人々が集う場所の必要性が高まっていました。
コミュニティースペース『しかたの茶の間』では、自由に過ごす以外にも、住民を講師とした折り紙や落ち葉アートなどの講座を開催したり、キッチン設備を活用して「食育ランチ会」などを開催。
子供連れの家族や子供たちが集まる場所になりつつあり、隣には6月に小さな介護事業所が開設されたことから「認知症カフェ」のような使い方もできているようです。
集合住宅の空き店舗や空き部屋を有効活用するケースとして増えている「 #コミュニティースペース」。
場所に関しては最高の立地ではありますが、全国では継続して運営していく難しさも出ているとのこと。
30 เพลงเกาหลีใหม่ๆและเพราะด้วย
0コメント