変わる弔いの形(4) ... #良い葬儀屋さんを選ぶ方法

早速ですが、日本のお葬式にかかる費用は平均200万円前後。

アメリカの約44万円、イギリスは約12万円、ドイツは約19万円と、他国と比較しても飛び抜けています。

世界一高額だとも言われますが、実際どうなの?


よく報道されている、葬儀の平均費用が189万円というのは間違いです。

これは統計の取り方がおかしいデータなので、実態より2割増しくらいになっています。

正しくはお坊さんへのお布施を入れて総額150万円前後だと思います。


――葬儀代は不当に高いというわけではない、と。

必ず儲かる職業と言われていた葬儀屋ですが、葬儀の値段はどんどん下がり、今ではかなりブラック化しています。

お葬式以外にも、病院の死亡退院の対応や事故での死亡対応業務など、24時間365日営業の必要があるため、36時間連続勤務だとか、1か月無休といった職場の噂も聞きます。

一方で遺族に感謝され、すごくやりがいのある職業のため、現場のスタッフは無理をしがち。その対価として考えれば、葬儀代は決して不当に高いわけではないのです。


――昨今では格安料金をうたう葬儀社もあるようですが……

最近よくあるインターネットで格安料金をうたっている葬儀社には注意が必要です。

葬儀屋はITに弱く、これらの実態はブローカーがインターネットで集客して葬儀屋に顧客を紹介しているだけ。

インターネット分野は競争が激しく、葬儀屋にとってほとんど利益が出ない仕事のため、追加商品を積極的に売って、それを補填しようとする悪徳な葬儀屋も中にはいるようです。


――では、そのなかでも良い葬儀屋さんを選ぶにはどうすればよいのでしょうか?

いくつかあるのですが、鉄則は複数の葬儀社を比較することです。

たとえば、セカンドオピニオン方式。

まず、複数の葬儀社に連絡して、「どのエリアで、何人くらいの葬儀をしたい」などの要望を伝え、見積もりをデータ化して、メールで送ってもらいます。

そのなかで、最安値の葬儀社の見積もりを他の葬儀社に添付して送り、「御社の見積もりとの価格差の理由を説明してほしい」と言うのです。

そこで、ちゃんと説明ができるのが他社研究も価格体系もしっかりしている良い葬儀社ですね。

病院契約の葬儀社に頼まなくてはいけないのでは?と考える方もいるようですが、今では病院の業者に頼んではいけないというのはほぼ常識で、そういうケースは1割程度に過ぎません。

さもなければ、安置場所までの搬送だけ病院契約の葬儀社にお願いして、一旦お引き取り願い、半日ほどかけて正式に頼む葬儀社を探すのがよいでしょう。

もちろん、亡くなる前の事前相談の段階で行うのがベストです。


――なかには簡素な葬式を望む人もいると思うが、そういう人に対してのオススメは?

予算の関係上、お葬式をしないで火葬だけをする方もいるでしょう。

これを直葬といいます。

これなら20万~30万円で行えます。

全く何もしないことに抵抗がある人は火葬炉前にお坊さんを呼んで10分くらい、お経をあげてもらっても良いでしょう。

これなら、お坊さんの御礼は5万円前後で済むかと思います。



悪い業者は「棺桶」で見分けろ!

棺の値段は高いものなら檜(ヒノキ)の300万円から安いものなら中国産の3万円を切るものまでありますが、もちろんただ値段の高い安いを見ているわけではありません。

人が亡くなるタイミングは予測が難しいため、棺は急な納品が必要とされます。

そのため、棺メーカーは大体自社で流通手段を持っており、葬儀屋さんはできるだけ地元に近い棺メーカーから購入することが多いのです。


そして棺メーカー自体、数が少ないので、同じエリアの葬儀屋さんたちは大体、同じ棺メーカーから棺を仕入れることになります。

つまり、他の葬儀屋さんが販売している棺の原価はまるわかりなのです。

販売するときは棺に葬儀屋さん独自の商品名をつけて販売していますが、画像をみれば、あれはもともと◯◯◯という棺で仕入れ値はいくら、というのが分かります。

そして、その棺をいくらで販売しているか、言い換えるならどれくらい利益を乗せているかで、その葬儀屋さんが良心的かそうでないかを見分けることができるのです。


それにしても他にも仕入先が同じ商品はあるはずなのに、なぜ棺に着目するのでしょうか。

それは葬儀屋さんの扱う物品の中で、棺がもっとも好きなように値付けができるからです。


当たり前のことですが、消費者の皆さんは日頃棺を買うという経験がないので、この棺の適性価格は何円くらいという目利きができません。

そのため、悪い葬儀屋さんは棺に法外な利益を乗せて販売しようとするのです。

だから、「葬儀屋さんが販売している棺の値段を見る」。


言い換えるなら、適正な利益を乗せて販売しているかどうかをみることで、その葬儀屋さんが良心的かそうでないかを見分けることができるのです。



もし葬儀屋さんに見積書を作ってもらう機会があったなら、こんな風に尋ねてみてください。

「棺を別のものに替えてもらえますか?」


もしその葬儀屋さんが良心的であれば異なる種類の棺をいくつも提示してくれるでしょう。

悪い葬儀屋さんだった場合、「これはセット料金になっているから」とか、なんとか理由をつけて棺の変更を嫌がるはずです。

なぜなら前述したように法外な利益を乗せている特定の棺だけを販売したがるからです。


また、原価を落としたいために少品種大量仕入れを行うので、もともと棺の種類が少ないということも挙げられます。

そして、そういう悪い葬儀屋さんの見積書は棺の値段が分かりづらくなっているのも特徴です。

ただし、法外な利益と申し上げましたがかつて一部のマスコミが報道していたように棺の原価率が1割以下というような極端なケースは少なくとも現在ではありえません。

5年以上前から棺はAmazonでも購入できることからも分かるように、今は葬儀業界もそれなりに市場原理が働いているからです。

ちなみに、このAmazonで販売されている棺。品質はわかりませんが、値段は安いです。

ただ、棺は納棺を行うお通夜の日までに届いていないといけません。

残念なことに、棺は今のところプライムナウ(1時間で配達してくれるサービス)対象外で、配送に4,5日かかってしまうため、亡くなる前に購入する必要があります(笑)


なぜ日本で散骨は普及しないのか?

散骨を行う前に、散骨業者さんに依頼して専用の機械で遺骨を砕いてもらい、パウダー状にしておきます。

なぜなら法務省が「散骨は節度を持った方法で行うように」と言っているため、明らかに遺骨と分かる状態では海に撒いてはいけないからです。


そして、そのパウダー状の遺骨をいくつかに分けて紙に包んでおきます。

散骨当日は、散骨業者さんの持つ船を貸し切ってご遺族と一緒に乗り込み約1時間沖に向かって走らせます。

周りに水平線以外何も見えない状態になった頃に散骨を始めます。

先ほどの紙に包んでおいた遺骨と鮮やかな色の花とを一緒に海に投げ入れるのです。

そうして紙に包まれた遺骨がゆっくりゆっくりと海中に沈んでいくのを見送ります。

正直申し上げて、実際に見学するまでは散骨っていかがなものかと思っていました。

しかし、実際に体験してみるとなかなか感動的でした。

景色の雄大さと、太古に海から生まれた生命が海に帰っていくという自然の摂理を感じからでしょうか。

ちなみに、この専用の船を貸し切った場合の相場は大体25万~30万円くらいです。

遺族が一緒に船に乗らないで、散骨業者に散骨を委託する場合は5万~10万円くらいで執り行うことが可能です。

さて前述したように、マスコミで頻繁に取り上げられるせいで、散骨というのは一般的にかなり普及していると勘違いしている人がけっこういらっしゃるようです。

しかし、実際に散骨をする人は実感としておそらく全体の1%くらいでしょう。

100件葬儀があれば1件くらいしか散骨は行われないのです。マスコミで取り上げられるのは普及しているからではなく珍しいからです。


では、なぜ散骨は普及していないのでしょうか。


セスナ機をチャーターして空中から散骨

実は「自分が亡くなったときには散骨をしてほしい」と希望する人はかなり多いのです。

それにもかかわらずうまくいかないのは周囲が反対するからです。


もし先祖代々から続くお墓を持っている場合、そのお墓の管理者であるお寺が反対します。

「遺骨を海に撒くのはけしからん。ちゃんとお墓に収めなさい」と言うわけですね。

次に家族が反対します。

「海に撒いてしまって手元に遺骨が全くないのは寂しい。だから、散骨には反対!」と言われてしまうわけですね。

生前は散骨することに同意していたのに、亡くなってみて、いざ散骨という段になって尻込みしてしまう家族もいらっしゃいます。


また、船上で行う散骨以外にも実はいろいろなスタイルの散骨があります。

まずは空中からの散骨です 。

セスナ機やヘリコプターをチャーターして行います。

ただし、これをやった人に聞いたところによると、「目の前で一瞬にして骨が消えるため、全く情緒がないのであまりお勧めしない」と言っていました。

また、ロケットに遺骨を積んで衛星軌道上に乗せる宇宙葬というのが昔からあります。

ただし、ロケットに乗せられる遺骨はわずか数グラムです。

また、実際に遺骨が漂うところが見られるわけではないので、遺族のイマジネーション勝負になってしまうところも利用する人を選ぶでしょう。



양파 사랑 그게 뭔데 (가사 첨부)


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