多死社会の新ビジネス(3) ... #自動搬送式の室内墓... #変わるお墓参り... #墓じまい...

 #お墓で子供に迷惑をかけたくない!!!

お墓参りに行きたくても遠いし、時間がかかる。あるいは、子供に迷惑をかけたくない…そんな悩める人たちから今、注目を集めている自動搬送式の室内墓。休憩室は高級ホテル並み...

2017.04.10

最新型の自動搬送式の室内墓を名古屋に訪ねた。

観光スポットとして賑わう大須観音にほど近い名古屋市中区に、2月にオープンした

『 #大須陵苑 』。


やはり400年の歴史を持つという浄土真宗・興安寺の経営。

価格は80万円。

広告チラシには「12の魅力」としてこんな文言がずらりと並ぶ。


1、お求め易い使用料。
2、葬儀・法事・会食もできるオールインワンの供養の館。
3、ご希望の方には最高位の院号居士・院号大姉を授与。
4、無縁になっても合ごう祀しし永代供養。
5、ロッカー式でも、合同墓でも、ありません。
6、永代に亘わたりご使用いただけます。
7、ご遺骨は何体でもお引き受けいたします。
8、内外装は豪華な石貼り仕上げ。
9、心安らかに故人様をお見送り。
10、宗旨・宗派は問いません。
11、交通至便なお墓の一等地。
12、手ぶらでお参り。


「ビルでいうと9階建てにあたる高さに6階建てで、各フロアとも天井が高いんです。

おかしな言い方かもしれませんが、グレード感がアップしていますでしょう?」


販売代行する #株式会社ニチリョク(本社=東京都杉並区)名古屋支店の住吉富士子さんがそんなふうに話し、迎えてくれた。

住吉さんは、名刺に「 #メモリアルコンシェルジュ 」とある。

ずいぶんな肩書だと思いきや、1階ロビーはホテル並みのゴージャスさだ。


道路から向かって右が興安寺(6・4・地階)、左が大須陵苑(5・3・2階)と入り口が別なのも、おそらくここならでは。

「軽装でお墓参りに来た人が、喪服の人たちに気を使わなくていいように」との配慮だそうだ。

興安寺側には広い本堂と客殿を擁し、100人までの葬儀、法要、食事ができるという。

チラシを再度見て「#オールインワン」の文言にちょっと...。

大須陵苑側のエレベーターを上がる。

参拝スペースは前述の小石川墓陵より一回り広いが、仕様の基本は同じだ。

「墓石は黒御影石で、幅125cm、高さ170cmを誇ります」と住吉さんの説明を聞くが、私は自動搬送式のお墓訪問3軒目なので、申し訳ないが今ひとつ新鮮味を感じない。

ところが、各フロアにある広々とした休憩室には驚きを隠せなかった。

なんと、それぞれ「83畳」だそう。

壁は大理石で、重厚なソファやテーブルが配され、高級ホテルのラウンジと遜色ない。


「お待ち合わせや、参拝後の休憩にゆったりとお使いいただけます。館内の豪華さ、日本一だと自負しています。名古屋には他にも自動搬送式のお墓が5、6か所ありますが、おかげさまで滑り出し好調です。ここ興安寺が、日本で初めて15年前に自動搬送式のお墓をつくったこともご案内しています」(住吉さん)


興安寺は、もとは三河にあったが、天正18年(1590年)徳川家康の江戸開城に同行し、東京に移ったお寺だそうだ。

その東京の興安寺がいち早く自動搬送式のお墓を考案し成功。

「次は名古屋にお墓を」となったと見るのが自然だろう。

余談ながら「お墓のビル」の建築に異を唱える地元の人もいたのではないか。

そう思ったのは、今は葬儀会館から保育園に至るまで、その建設に際し、「迷惑施設」だからと拒む住民が少なくないと聞くからだ。

近隣で聞き回ったが、浮かび上がってこなかったどころか、「去年まで古びたビルが建っていた場所。きれいになった」と一様に好意的だ。


すぐ前のスーパーマーケットに来ていた女性たちに、私が館内を見てきたと言うと「どんなふうだったか」と質問攻めにあった。

「お墓がぐるぐる動き続けているのか」(70代)、

「古い墓石もセットできるのか」(50代)などと妙な問いも飛んできた。


笑っちゃいけない。興味はあるが、情報が届いていない向きも少なからずいるのだ。

団塊世代の方々がふるさとのお墓を自分の生活圏である都心部に移すケースが多い。

子孫に迷惑をかけない永代供養も注目されている...
50代以上の方が1位「永代供養」(※散骨と同率)でした。


メモリアルパーククラウド御殿山

室内墓の効果、お参り頻度が年1回から月1回に

2017.03.26

自動搬送式の室内墓が誕生して、十余年になる。利用する側のメリットは、

・花、線香を持参せずお参りできる

・天候に左右されずお参りできる

・墓石の掃除が不要

・遺骨を清潔に保つことができる

 といったところだろう。

 新宿瑠璃光院は、お寺自体がお墓の販売を手がけているが、自動搬送式の室内墓は、業者が販売代行するところが大多数だ。

現在、都内4か所(赤坂、新宿、小石川、経堂)および川崎、名古屋の自動搬送式室内墓の販売を手がける株式会社はせがわ(本社=東京都文京区)は販売代行会社の最大手。

2009年から参入し、昨年は約2000基(厨子1つを1基と数える)を販売した。

「この10年でお求めになるかたの意識が大きく変わりました。10年前は『外墓か室内墓か』という選択肢がある中で室内墓を見学に来られましたが、最近は外墓の選択肢を持たず、室内墓だけを比較して決められます」


 こう話すのは、同社執行役員・墓苑開発部長の新貝三四郎さんだ。

「自動搬送式の室内墓がタブーでない時代になった」と見る。かつて「立体駐車場のようだ」「遺骨を大切にしていない」などとタブー視されたのが遠い昔のようだと言う。

 同社の購入者アンケートによると、購入の決め手ベスト3は「近くて便利」「価格が安い」「手軽」だそうだ。

 便利さと手軽さは個別の要件や感覚に依るだろうが、「価格」については広くあてはまる。

外墓の購入には、永代使用料に加えて墓石の代金が必要だが、自動搬送式は墓石代が不要。永代使用料と墓石価格はおおよそ同額だから、自動搬送式のお墓は外墓の概ね「半額」だ。

 先に紹介した新宿瑠璃光院は高価格だが、他の物件は100万円以下が大半である。

例を挙げると、はせがわが販売代行する「ゆいの御廟」(経堂)は80万円、「小石川墓陵」(小石川)は90万円。新規に求める人も、改葬する人も価格には敏感だ。


「みなさん『 #お墓で子供に迷惑をかけたくない 』とおっしゃいます。子供は将来どこに住むことになるかわからない。お墓が足かせになったらかわいそうだから、自分たちの世代でケリをつけておきたいと。そのため、昨今の傾向は、1世帯か2世帯用で充分という『核家族化』。そして『郊外の一戸建てから都心のマンションへ』。住宅や家族をとりまいて起きた現象が、お墓にも波及してきているんです」


 言い得て妙だが、納得。

「核家族化」「都心のマンション化」を如実に物語るのが自動搬送式の室内墓なのだ。


 はせがわによると、目下、首都圏に建設中を含め約30か所の自動搬送式の室内墓がある。

1か所につき基数は平均4000~5000。

完売すれば使用者数は12万~15万人にのぼる。

8か所の都立霊園の使用者は約28万人だから、自動搬送式の室内墓は誕生して10余年でその約半数を占めるようになったわけだ。


 葬送ジャーナリストの塚本勝さんはこう話す。

「律儀にお墓参りをしてきた人であればあるほど、自動搬送式の室内墓には違和感があったと思います。しかし、思い切って改葬した結果、お参りの頻度が年1回から月1回に上がったとの声をよく聞き、室内墓はいい具合に改葬の受け皿となっていることは確かです。義務的なお墓参りから“卒業”し、近親者をカジュアルに温かく弔いたいという気持ちの表れでしょう」

 こうした「新しいお墓」は私たちの中に残る違和感や抵抗感をやすやすとのみ込む勢いで増えている。

600万もする高級室内墓 選ぶ層が確実にいる

DATE:2017.04.22

私たちが当たり前のようにイメージしていた外墓に代わって、急速に増えている室内墓。

その中には「動くお墓」と「動かないお墓」がある。

「動くお墓」は、お参りの場で待っていると墓が移動してきて故人を偲べるもの。

今回紹介するのは「動かないお墓」。

ノンフィクションライターの井上理津子さんがレポートする。

 * * *

 ここ10年ほどの間に、とりわけ東京で急増した「室内」のお墓(納骨堂)の形式は、卑近な言い方をすると「動くお墓」と「動かないお墓」に二分される。

前者は参拝ブースに設置した共用の墓石の中に、保管庫から骨壺が自動搬送されてくる形。後者は墓石は用いず、仏壇やロッカーなどに骨壺が保管される形だ。


 私にはお墓とはお寺の境内や霊園の地面に建つものというイメージしかなかったため、取材当初はいずれも斬新に映ったが、もう慣れてきた。

 30余年前、この仕事を始めた頃は原稿は手書きだった。

それが、ワープロになり、パソコンになって、もう何年になるのか。

「そんなものを使うと、思考の回路が崩れる」といわれたのは、とんと昔のことだ。


 誰もが便利さを認め、わが業界で手書き原稿がほぼ流通しなくなって久しいが、かといって日常の暮らし等のシーンでの手書きはなんら変わらない。

ふとそんなことも思いながら、お墓巡りを続ける。


「動かないお墓」の2回目。

今回訪ねたのは、驚くべき価格のところだ。

 ブランドショップが並び、おしゃれな人たちが行き交う東京・青山。

その一角に佇む4階建ての実相寺は1634年創建の臨済宗のお寺だが、堂内「青山霊廟」に「特別壇」と称する、なんと600万円の仏壇型のお墓があった。


 東京のお墓の最高峰とされる青山霊園の価格(1.6平方メートル437万6000~4平方メートル1094万円=昨年度)と肩を並べる高額ですね…と、開口一番つい言ってしまった。


「お墓は、場所や雰囲気やサービスを考え合わせないと、高いも安いもないと思いますよ」


 青山霊廟の販売を担当するせいざん株式会社社長の岩田貴智さん(45才)に、やんわりとたしなめられ、とにもかくにもエレベーターで3階に上がり、見せてもらう。

本堂が2011年に建て替えられた時に設置されたという50平方メートルほどの納骨堂は、荘厳でもあり、明るくもあった。


 代々木の寺院で、初めて「動かないお墓」が並ぶ納骨堂に入り、凜とした空気に気圧されたが、堂内全体を見守るという薬師如来が鎮座し、ここも引けをとらない。

一方で明るく感じたのは、彼岸から幾日も経たないその日、供花が多かったためと、ロッカー壇の表面一面に桜やもみじの絵がカラフルに描かれていたためだろう。


 そのような中、まるで「仏壇」のように見える形のものに、ひきつけられた。

それが600万円の「特別壇」だ。

幅は62cm。人ひとりが立つといっぱいのサイズだが、高さは2m近くあろうか。


「木製部分は、天然漆をしのぐ高品質を誇り、日本の美の工芸品に使用されるのと同じカシュー塗りなんです。須弥壇に、すべて手彫りの薬師如来様が安置されていますでしょう?」と岩田さんが言う。

 すべてに高級素材が使われ、伝統的な技巧が凝らされているのだ。

ガラスの扉を開け、須弥壇と呼ぶ内部に目を凝らす。


 仏壇の中に、金箔があしらわれた豪華なお社があるような造りで、その中央に小型の薬師如来が実に柔和なお顔で鎮座していらっしゃる。

上部は格天井。

両脇の円い柱は、白檀塗りの蒔絵仕上げだそうだ。

屋根の部分には精緻な破風が設しつらえられ、仏壇というより、それぞれ“小さなお寺”といってもいいんじゃないか、と思う。


「お飾りは自由」とのことで、数人分の位牌と遺影、ウイスキーのミニチュアボトルや菓子類が置かれているところもある。

そして下部は、表面を曲面に加工したというしゃれた御影石。

その中に「数に制限なく、納骨していただけます」との納骨スペースが用意されていた。

期間を限定せず、永代にわたって使用できるという。


「自動搬送式のお墓は、お参りに行くかたにとってはきれいな場所でいいでしょうが、中にお入りになっているご先祖の気持ちを考えると、この方式がベストだと思います。自動搬送式ではご先祖がほとんどの時間を暗い保管庫で過ごさなければならないのに対し、ここなら常に明るい場所にいられます」


 岩田さんが笑顔でそう話した。

反射的に「なるほど」と答えた後、骨は、お参りする人にとってメンタル面では故人そのものだという発想だと思った。

わからなくはないけれど、人は気持ち的に何に向かって手を合わせるのだろうとお墓の根源的なことに思いを巡らせ、頭がこんがらがる。


「『特別壇』はすでに、全6基のうち4基が売れ、好評です。特別壇と調度が異なる『家族壇』15基は完売。その両方を4階に増設したばかりです」


 特別壇と、通路を挟んだ向かい側に並んでいるのが、300万円の「家族壇」だ。

背の高さは特別壇と同じだが、幅が約半分。

下部の遺骨収納場所の扉に薄ピンクの蓮の花と緑の葉や茎が描かれている。

300万円だって、そんじょそこらの外墓以上の価格だ。外墓に比べて安いことを理由に室内のお墓を選ぶのではない層が、しっかりいるのだと改めて認識せざるを得ない。

「仏壇型を求め、家に仏壇を置く必要がなくなったと、先祖を拝む場所を一本化したかたもいらっしゃいますよ」(岩田さん)


お墓の購入にまつわる5つの疑問 姓が違っても一緒に入れるか

2013.03.20

人間は誰もが死ぬ――お墓は一生で一回の大きな買い物だからこそ、納得の買い物をしたい。ここではお墓にまつわる5つの不安について解説する。


【Q1:地震が心配。対処法は?】

A1:東日本大震災時、墓石が倒れたり墓地が液状化したり、お墓にも大きな被害が及んだ。千葉『幕張霊園』では、深さ約9mの岩盤まで550本の鋼管杭を埋め込み、地盤を強化している。また、メモリアルアートの大野屋では、震度7の縦揺れにも対応するという、墓石施工専用のオリジナル免震接着剤を開発。墓地購入前に、免震性についても確認を。


【Q2:お墓は、生前に買ったほうがいい?】

A2:生前にお墓を建てる“寿陵”(じゅりょう)は、子孫繁栄や長寿を招き、縁起がいいといわれている。「亡くなってから、慌ててお墓探しをしなくてもよく、残された家族の負担も軽減できます。生前にお墓を準備しておけば、お墓には相続税がかからないというメリットも」(「もしもドットネット」の仏事アドバイザー・小松正子さん)。

ただし、購入後は年間1万円程度の管理費が必要になる。


【Q3:“宗教・宗派不問”ってどういう意味?】

A3:「“墓地のパンフレットに宗教・宗派不問と書いてあったのに、購入後に経営母体のお寺から檀家になることを要求された”というのはよく聞く話。

宗教・宗派不問という意味は、“これまでもこれからも問わない”と“これまでは問わないけれど、購入後は墓地の経営母体であるお寺の宗派に従ってもらう”の2つの解釈があるので、事前に確認を」(「幕張霊園」所長の花見光司さん)


【Q4:姓が違っても同じお墓に入れる?】

A4:「“名字が違うけれど、事実婚のパートナーと同じお墓に入りたい”“離婚後も相手の姓を名乗っているが、実家のお墓で眠りたい”という場合、姓が違っても、お墓の管理者と承継者が許可すれば大丈夫です。つまり、友人同士でも、同じお墓に入れます」(花見さん)


【Q5:納骨堂ってどんなもの?】

A5:以前の納骨堂は、遺骨を墓地に埋葬するまでの間“一時的に”預かってもらう場所だった。「しかし最近は、永代供養を行うお墓としての意味合いが強くなっています。施設によって骨壺のまま預る期間や供養の行い方がさまざまであることを理解したうえで、比較検討して」(霊園や墓地選びのサイト「いいお墓」を運営する「鎌倉新書」のお客様サポートデスクの篠崎和俊さん)。

Gummy(거미) _ I loved..have no regrets(사랑했으니..됐어)

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