#孤独死のSOSのサイン... #特殊清掃人が断言

2035年には50歳男性の3人に1人が未婚者になると言われる「生涯未婚」時代。

独身男性の実に50.4%の人が「生涯独身」を受け入れている。

しかし、自由気ままな生活は突如思わぬ弊害を発生させるのも事実。

自宅の“ゴミ部屋化”は孤独死の予兆…人知れず死んだ男たちのSOS

実際には過労死が最も多いのは40~50代だ。

そして、働きづめだった男たちを取り巻くもうひとつの“結末”として「孤独死」が挙げられる。

急増する中年男性の孤独死ケースには、いくつかの特徴がある。

離婚や離職で“孤立無援”になった末に、悲しい最期を迎える男たちの真の姿とは……。


東京都監察医務院によると、孤独死と見なされるケースでは、遺体発見までの平均期間に男女で差があるという。

男性が死後3週間なのに対し、女性は死後1週間で短い。

女性よりも男性の遺体の発見が遅れるという傾向について、特殊清掃を行う「あんしんネット」の石見良教氏は「男性は女性に比べて社交性に乏しい。

だから死に気づいてもらうまで時間がかかる」と話す。


「独身で40代ともなると、学生時代の友人も結婚して疎遠になり、職場の人としか繋がりがないという人は多い。地方出身者だと家族や親類ともさほど連絡をとらないでしょう。そんななか、離職や休職をきっかけに“孤立無援状態”になる人が出てくる。我々の特殊清掃には通常、遺族が立会うのですが、なかには会社の同僚が仕方なく立ち会った現場もありました」

人知れず死んだ男たちは、遺体の腐敗臭で周囲にメッセージを送ることになる。

冬場に発見される場合、夏頃に亡くなった遺体がようやく見つかるケースも多いそうだ。

そんな孤独死に至るまでには、生前から始まるいくつかの予兆があるという。


「わかりやすいのは自宅の『ゴミ部屋化』です。孤独死の現場は、健全な心理状態の人ならそこで生活するのが耐えられないくらいゴミで一杯になっていることが多い。

そんなゴミ部屋からは断捨離や整理術の本が発見されることもあり、故人が荒れ果てた生活から抜け出そうとした姿が見て取れます。

この時点でSOSのサインを受け取ってくれる人がいれば、孤独死は避けられたはずですが……」


そういったゴミ部屋の住人も、決して最初から荒れた生活を送っていたわけではない。

バリバリ働いていた人が、ある日突然、転落するケースも少なくないのだ。

「大企業に勤めていた40代男性の場合は、超過労働に耐えられず会社を辞めたとたんに妻に離婚されてしまったようです。どれだけショックだったのか、荒れた一人暮らしの末に行きついたのは、病気による孤独死だった。その遺品整理には離婚した元妻が立ち会ったのが、なんとも皮肉です」



2016.10.25

人知れずに死んでいく……。

独居老人よりも多い中年孤独死

 真夏のある日、東京都大田区にあるマンションの一室のドアを開けると、視界を完全に塞ぐほどの黒い虫の大群が襲いかかってきた。

よく見ると、コバエだ。

そして、部屋の奥から漂う強烈な死臭が防臭マスク越しの鼻をつんざく。


 部屋で亡くなっていたのは、某上場企業の中間管理職だった42歳の独身男性。

すでに死後1か月が経過し、腐乱した遺体から流れ出た体液は、畳裏の板張りにまで達していた。

死因は糖尿病による合併症。

糖尿病や精神疾患を患った男性は、長期療養のため会社を休んでいた。

そのため、死後1か月が経っても、誰にも発見されることはなかったという。


 孤独死の現場は凄惨だ。

特殊清掃人として長年、孤独死現場を見てきた石見良教氏は、散乱するゴミの中から糖尿病の患者に配布されるマニュアルを拾い上げ「またか」と思ったという。


「孤独死=独居老人のイメージは、間違い。


実は40~50代の独身中年にこそ多い。

糖尿病など病気による離職や休職、リストラをきっかけに、唯一の社会との接点だった会社での人間関係が断たれ、孤独死へと向かうのです」(石見氏)


 部屋の中は足の踏み場もないほど荒れ果て、おそらく亡くなっていたであろう黒ずんだシミの場所だけがぽっかり空いている。

遺品整理の立ち会い人は、亡くなった男性の会社の同僚だ。

高齢の両親は地方に住んでおり、付き合いのある親族や友人もいなかった。


特殊清掃人として孤独死の最前線に立つ石見氏によれば、中年の孤独死には共通する特徴があるという。

【特殊清掃人・石見良教氏】

アールキューブあんしんネット事業部長。孤立死問題や高齢者のゴミ問題など講演も各地で実施 http://www.r-anshin.net


50代の独身男性が都内自宅で孤独死していたケースでは、遺体発見時には死後3か月が経過。

メーカー系プログラマーとして活躍していたが、糖尿病で療養中だった。

この男性の部屋も例に漏れず大量のゴミが床を埋め尽くしていたが、整理収納に関する書籍が複数発見されたという。

自身の生活に危機意識を持ちながらも抜け出せなかったようだ。


「ほかにも『健康は精神の安定から』などといった自戒メモが大量に残されていることも、中壮年男性の孤独死現場にはよくあります。

また、アニメのDVDやフィギュア、ワインなどの収集品が大量に残されていることが多いのも特徴。

アウトドアな人よりは、インドアな人が孤独死に陥りやすい」


 厚生労働省が発表した平成27年版「厚生労働白書」によると、日本人男性の生涯未婚率(50歳までに一度も結婚したことがない人の割合)は22.8%。


さらに、’35年には約3人に1人の29%に上ると推計され、現役世代の孤独死予備軍は今後も増加の一途を辿る。


淑徳大学教授で孤独死に詳しい結城康博氏もこう指摘する。

「ここ数年は現役世代の孤独死が増加傾向にあり、20~25%を40代、50代が占めています。そんななか、女性よりも社交性に乏しい男性は、さらに孤独死の可能性が高い。例えばマンションの廊下などで隣人と会っても挨拶もしないような独身男性は、立派な孤独死予備軍と言っていい。地方出身で周りに親族もいなければなおさら。また、独身男性は食生活が乱れやすく、脳梗塞などで突然死するリスクも高いでしょうね」



大量のエロ本に囲まれて孤独死…死後1か月以上経過した部屋のすさまじさ

亡くなっても誰からも発見されず、無残に虫の餌食になる痛ましい孤独死者。

その数は、この10年で3倍にも増加しているという。男性の一人暮らしで孤独死したケースを見てみよう。


 部屋の壁面に溢れんばかりのアダルトビデオに、腰の位置ほども積み重なったエロ雑誌の切り抜き――。

かつては大手自動車メーカーに勤めていたという神奈川県の50代の男性は、このエロ雑誌の切り抜きに埋もれ、腐乱した状態で息絶えていた。

死因は心筋梗塞。死後1か月以上が経過していた。

「孤独死とひと言で言っても、亡くなられた方のお部屋にはいろんなパターンはあるんです。男性の一人暮らしの方は、このように自分の世界観に浸っている場合が多いんです。2DKのマンションだったのですが、アダルト雑誌だけでも6t分もあったんですよ」

 

 そう淡々と語るのは、特殊清掃・遺品整理業のマインドカンパニーの鷹田了氏。

孤独死する人は、何らかの趣味や性癖に傾倒しているオタク系が多いそうで、大量のアイドルグッズが溢れた部屋に驚くことも。


「故人の恥部にならないよう、部屋の大人のおもちゃなどは、遺族に存在が知れないように処分するように心がけています」(鷹田氏)


不幸中の幸いか、この部屋では、エロ雑誌の切り抜きが遺体から出た体液の吸収材の役割を果たし、階下への被害がまったく無かったという。

普通は死後1か月となると、階下まで体液が染みわたり、修繕費用は膨大になるのだそうだ。


「なかには下で寝ていた住民の顔に体液がポタリと垂れたことで孤独死が発覚したケースもありました」(鷹田氏)

 悪夢のような話だが、これが現実である。


윤민수, 위로의 마음을 전달하는 감동의 열창 '한숨' @신의 목소리 14회 20160713


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