#高齢者の病気症状(2) ...  #肺炎

細菌やウイルスの感染、薬剤、アレルギーの影響などが原因となって、肺の炎症により息切れなどを起こす。

子どもや高齢者では入院になりやすく、高齢者の最大の死因である!!!


肺炎の多くはうつる!!!


感染経路は主に #飛沫感染 と #接触感染


咳やくしゃみなどで飛び散った唾を吸い込んでうつる(飛沫感染)

飛び散った病原体が手につき、口に入ってうつる(接触感染)

飛沫感染予防にはマスクをつけ、咳エチケット(口をティッシュで覆うなど)を守る

接触感染予防には手洗い・うがいをする

空気感染はしない(患者に近づいただけではうつらない)

近づいて話すなどすることで飛沫感染する場合はある

潜伏期間は短い病原体で数日、長い病原体で数週間ほど

潜伏期間には症状がないが、周りにうつす可能性がある

治療で症状が止まったあともしばらくは周りにうつす可能性がある

流行中とあろうとなかろうと予防のために行うべきことに大きな差はない(いつどこでうつるかわからない)

どこからうつったか特定できない場合がほとんどである

ニューモシスチス肺炎やサイトメガロウイルス肺炎は免疫が正常に働いている人にはうつらない

過敏性肺炎、好酸球性肺炎は免疫の異常が原因なのでうつらない

レジオネラ肺炎は温泉など不潔な水がある環境で集団発生する

オウム病は鳥からうつる


ただし、誤嚥性肺炎は、感染症とは言っても人から人へ伝染するものではありません。

しかし、嚥下力(ものを飲み込むのどの力)が低下しているご高齢の方では、肺炎が治ってもまた次の誤嚥性肺炎と、繰り返してしまうことが多いです。


症状

主な症状

発熱

激しい咳

息切れ、息苦しい、呼吸困難


出ることがある症状

だるい、倦怠感、疲れ、疲労

胸の痛み

喉(のど)の痛み

声が枯れる、声が出ない

耳の痛み

吐き気

下痢

皮疹、発疹、皮膚にブツブツが出る

関節の痛み

鼻水、痰(たん)

喘鳴(喘息のように息がヒューヒュー、ゼーゼー鳴る)

意識がもうろうとする、ぼーっとする、錯乱などの意識障害

特に細菌性肺炎では黄色や緑色の痰が出ることがある

重症の場合は水分がとれず脱水になったり、呼吸が十分にできず酸素吸入が必要になることもある

子供や高齢者では、高熱やぐったりする以外に症状がない場合もある

咳がないこともある

誤嚥性肺炎とは?

食べ物を飲み込む際や、気づかないうちなどに、唾液や胃液とともに細菌が気道に入り込むことで生じる肺の炎症


主な原因

明らかにむせこむ様子などのないまま、いつのまにか唾液が気道に入り込んでしまう形式の誤嚥

食べたものを飲み込むときの誤嚥

胃から逆流してきたものの誤嚥

高齢者の肺炎の多くが誤嚥に関係している

再発を繰り返す特徴があるため、抗菌薬が効きにくくなることがある


誤嚥性肺炎でよく見られる症状

発熱

なんとなく元気がない

体のだるさ

重症化すると、酸素低下によって呼吸が苦しくなる

誤嚥性肺炎に先立って起こりやすい症状

食事中のむせこみ

常に喉がゴロゴロ鳴っている

唾液が飲み込みづらい


治療

病原体に合わせた抗菌薬で治療する

咳をして自分で痰を上手く出せない場合、痰を吸引することが必要

チューブを気管にいれて吸引するだけでなく、重症の場合には必要に応じて気管支鏡での吸引も行う

呼吸不全が進行した場合は、人工呼吸器を用いる

治療をしながら、並行した呼吸や体全体のリハビリがとても重要になる

嚥下が適切に行えない場合には胃ろう(おなかの外から胃に穴をあけ、管で栄養を補給する処置)を作ることもある

ただし、社会的問題、倫理的問題など、本人や家族のために考慮すべきことが多く、「このような場合には胃ろうを作るべき」と医学的に一律に決めてしまうことはできない


予防のためにできること...

飲食時の意識付け

誤嚥予防のための体位保持

・食後すぐに横にならず、2時間程度座位を保つ

口腔ケア

・歯磨きなどで口の中の雑菌を減らす

延命のために...

実のところ、病気による死因で肺炎というのは年間およそ10万人おり、その過半はがんなどの終末期や老衰に集中していて、ランキング1位に入っております。


肺炎に限定して言うならば、病気がちになり免疫の衰えから感染することはもちろん、食べ物や飲み物が肺に入ってしまう誤飲・誤嚥性の肺炎も起こり得ます。

ハイリスク群はがんなどの終末期での体力の衰えもそうですが、脳梗塞などで麻痺した半身からのどの筋肉が上手く動かないとか、運動不足からくるものなど要因は様々です。


そして再発も突発的な誤嚥など周囲の人が気を付けていても対応が無理なものも多く、結果として予後どころではない状況になります。


老人の肺炎があまりにも多いので、#日本呼吸器学会は2016年5月ぐらいから老人の肺炎症状に対する治療指針のガイドラインを大幅に変更しようというニュースが出て、話題になりました。


何しろ、肺炎自体は人生の最終局面で罹患(りかん)する重要な病気の一つですので、本人や家族の意志をしっかりと確認して対応を行うことは当然としても、人工呼吸器をつけながら苦しんで亡くなる方が多いうえ、入退院を繰り返して長期化するケース、さらには再発から完治しても体力の衰えで自力で暮らすことができず寝たきりになるなどの事例に事欠きません。


医療統計上、高齢の肺炎患者が救急で運び込まれる割合が2007年以降一貫して増加し、いまでは都市部の高齢化に伴って半数近くが65歳以上の肺炎患者であるという医療機関も珍しくなくなってきています。


死ぬ直前に自分で食事もできなくなってしまった患者さんの延命のために、チューブだらけになって胃ろうをしてでも延命治療をする、その治療費が高額だという批判が出やすいわけですけど、実はそこまでではありません。


患者さんが亡くなるまでの一か月の医療費は国民全体の医療費の3.4%から3.8%程度をずっとうろうろしており、もちろん死ぬ前ですから病院に掛かっている率が高いということを差し引いてもそこまで高額医療が問題になるかといわれるとそうでもありません。

亡くなる前の一年に区切っても7.2%(2014年)と低減傾向にあります。


しかしながら、社会保障問題でよく問われる高齢者医療全体で見ると、これらの要因も含んで75歳以上の後期高齢者の一人当たり医療費は格段に高くなります。

現在では厚生労働省の統計通り後期高齢者による医療費負担は全体の3割に及びますが、この割合は今後どんどん増えていくことになります。

Solji - As We Live | 솔지 - 살다가 [Immortal Songs 2/2016.09.03]


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