#高齢者の病気症状(7) ... #ALSやパーキンソン病が高齢者中心に増加!!! #治療法不明病気が40年前と比べ29倍...
#ALS ( #筋萎縮性側索硬化症 ) という病気を知っていますか?
ALSは運動ニューロン(神経細胞)が働かなくなる病気で、特定疾患に認定されています。
10万人に1~3人の割合で発症
珍しいこの病気にかかると運動ニューロンが侵されて筋肉に司令が行き届かなくなり、体の自由がきかなくなります。
そして今、#パーキンソン病という病気が増加していることをご存知でしょうか?
パーキンソン病は全身にふるえが発生し、転びやすくなることや筋固縮(筋肉が固くなってこわばること)や運動障害が発症する病気です。
高齢者になるとかかりやすいですが、40歳以下でも若年性パーキンソン病と呼び、総患者数は全国に約16万3,000人もいるとされてます。
ALSとは?
ALSは運動能力に大きな支障をきたす病気です。
運動ニューロンという伝達物質が脳から筋肉へ伝わらず、体が動きづらくなります。
最初は手足、進行すると舌や口と、徐々に身体の自由が効かなくなります。
この深刻な病の原因や治療方法といった、根本的な問題は解決されておらず、薬を飲んでも症状の進行を抑える程度しか効果がありません(2017年11月時点)。
病気の進行スピードは人によって異なり、短期間で急激に体が動かなくなる患者もいれば、進行がゆっくりで10年以上かけて症状が進行する者も。
最近では医療技術の進歩や栄養状態が改善し感染症も減ったため、昔に比べて寿命が1年程長くなっています。
ALS患者数が近年増加傾向にある
このALSという大きな病気の患者数は増加傾向にあります。
厚生労働省の調査によると1975年には416人の患者しかいなかったものが、2005年には7,302人となり、2014年には9,950人へと推移しています。
1万人近い患者が確認されており、その数は年々増加傾向にあります。
この病気は高齢者にかかりやすいという特徴があり、超高齢化社会に入ったことでALSの患者も増加しているのです
また、同時にアルツハイマーやパーキンソン病といった神経に影響のあるその他の疾患の患者も増えつつあるのが現状です。
昔は全体的な平均寿命も短かったために罹患する人が少なかった反面、長寿化して患者が増えたと考えることができます。
先ほども触れましたが、ALSは発症のトリガーになるものがまだ解明されておらず、原因が遺伝なのかどうかもはっきりしていません。
これは「孤発性」と呼ばれますが、反対に遺伝性のものもあります。
しかし遺伝性のものは日本と欧米で異なる遺伝子が関わっていることがわかっており、未解明の段階です。
ALSにかかる背景とは?
ALSは発症原因がはっきりしていないものの、いくつかの仮説が唱えられており、その主なものに「グルタミン酸過剰説」があります。
そもそも手足がスムーズに動くのは、脳から「動かしなさい」という司令が出ているからです。
それが運動ニューロンを経由して筋肉へと伝えられますが、この運動ニューロンは神経細胞体と樹状突起、軸索でできています。
軸索と神経細胞には隙間があり、その間のことをシナプスと呼びますが、脳の命令はシナプス経由でニューロンが受け取ることにより、電気信号に変わって軸索に伝わるのです。
軸索の末端からは神経伝達物質と呼ばれるグルタミン酸が放出され、ALSの場合、この取り込みが阻害されるとグルタミン酸が過剰となってしまって運動ニューロンが死滅するという説が考えられています。
このグルタミン酸過剰説にもとづいて、リルゾールという薬が開発されています。
これはグルタミン酸による毒性を抑えて、運動ニューロンを保護してくれるのです。
1999年には唯一のALS治療薬として日本でも認められています。
患者の生存期間や人工呼吸器に頼る期間を数ヶ月伸ばしてくれるという結果もでており、グルタミン酸過剰説を裏付けるものとして有効です。
ALSにかかる他の理由
ALSの原因は諸説あり、たとえば紀伊半島でALSの患者が多いことから、何らかの環境が影響しているのではないかという説があります。
しかしこれは、寿命や医療環境といった他の要因が関係している可能性もあり、まだ不確定です。
他にも栄養が不足することで運動ニューロンが壊れて神経が成長せず、同時に、傷ついた細胞が回復しないという神経栄養因子欠乏説もあります。
ALSは約9割が遺伝と無関係に発症し、残りの1割が家族性です。
家族性ALSの一部には、遺伝子の突然変異が見られ、これによって運動ニューロンが破壊されるのではという考えもあります。
さらには、活性酸素を解毒してくれるSOD1遺伝子が突然変異したためという説もあり、家族性ALSの約2割にこの症状が見られます。
他の患者も同じく活性酸素が影響して運動ニューロンが死滅しているものという研究もある一方で、まだ未解明というのが現状です。
ALSと高齢者、治療に向けての課題
上掲しているのは難病指定を受けているALSについて、「特定医療費受給者証」を有している者の割合です。
ご覧のように、高齢層において圧倒的な割合となっていることがお分かりいただけると思います。
超高齢社会の渦中にあって、ALSは高齢者にとって脅威となる病気として看過することはできないのです。
ALSについては現在、有効な治療法がなく、全身の筋力を動かす司令が届かなくなるためものを食べるのも面倒になります。
その結果として体重減少が進み、病気も進行するのです。
そのため適切な栄養を摂り、エネルギーの摂取を増やしていくことが大切で、体内のエネルギーがなくなればなくなるほどALSの進行も早くなります。
積極的な治療法が見つかっていない中、進行を遅らせるためには積極的に栄養を摂る必要があります。
マウス実験でも高脂肪食のほうが通常食よりも生存期間が伸びましたが、臨床試験においては高炭水化物食が有利となり、栄養療法については研究途上にあります。
また同時にリルゾールというグルタミン酸過剰説に基づいた薬も治療に使われます。
ALSは筋力の病気で視力や聴力といった感覚は残るため、患者は自分の体が動かなくなるのを自覚しながら日々を暮らしていくのです。
患者は不安によって精神障害が起こる可能性があるので、その場合は睡眠剤や安定剤が使われます。
筋力が日に日に衰えていくので、リハビリなどを行って継続的に運動し筋力をつけて進行を遅らせることも重要な治療の一環です。
早い段階で施設を探すことが重要に
ALSはまだ知名度の低い病気ではあるものの、2014年に著名人が冷水をかぶるか寄付をするか選ぶ「アイス・バケツ・チャレンジ」がソーシャルメディアで興隆したこともあり、徐々に認知を高めています。
また、一部の研究所では視線だけでコンピュータを操作できる遠隔操作ロボットを開発するなど、ALSになってしまったあとのQOLを高める開発も進んでいるのです。
受け入れ施設の状況はどうかというと、投薬やリハビリなどが必要で、さらにはALSに特化したケアが必要なため、老人ホームで受け入れてくれるところは限られています。
病気が進行すると呼吸困難に陥り人工呼吸器や気管の切開が必要なため、特別な対処ができる施設を選んでいく必要があるでしょう。
ALS対応が可能な施設は全体の3割弱しかないため、高齢者がALSであるとわかったら、早めに対応できる施設を探すことが大切です。
世間では難病と見られているALSですが、医療の発達によって徐々にですが解明はされてきています。
ALSのような身体が不自由になる病気においては周りの協力が必要不可欠で、リハビリにおいても専門的な知識が要求されるでしょう。
ALSに理解のある介護施設や医師をいち早く見つけることが患者のQOL向上に寄与します。
パーキンソン病の症状とは?
まず高齢者の場合、パーキンソン病を発症すると手にふるえが発生し、更に筋固縮や動きがスローなるといった症状が起こり、姿勢を維持するのが困難になります。
また、歩いている時や静止している状態でもふるえが起きてしまいます。
病気が徐々に進行するとバランスが悪化して転びやすくなり、さらには便秘や頻尿、疲れやすくなるといった症状など、運動以外の面でも生活に支障をきたしてしまうのです。
このパーキンソン病は、超高齢社会の現代において増加傾向にあります。
難病情報センターの「 #特定疾患医療受給者証所持者数 」によると、2012年は12万406人だったものが2013年時点で12万6,211人、2014年には13万6,559人となっています。
これらはあくまで特定疾患医療受給者証を持っている人たちの数で、政府統計によると実際には約16万3,000人の患者がいるとされています。
また、その発症年齢について米子市の「パーキンソン病年齢別有病率」を見てみると、60代を境にして爆発的に発症者が増えていることがわかります。
この病気は若年者に比べ、高齢者において圧倒的に発症する可能性が高いのです。
また、パーキンソン病は痛みを伴う場合もあり、左右バラバラに症状が出る場合も。
最初は五十肩ではないかと考えて治療していたものの、一向に治癒せず、そこから震えが出るようになって初めてパーキンソン病と診断されるケースもあります。
動作が全体的に遅くなってしまい、特に椅子から立ち上がろうとした時や、布団の上で体の向きを変えようとした時に、ゆっくりとした動作が目立つようになるのです。
そして症状の影響で表情も乏しくなり、言葉も単調となってしまいます。
前屈姿勢で遅いスピードで歩くようになり、歩くのも一苦労に。
方向転換といった日常的な動作をするのも苦痛になることで精神的にも追い詰められ、意欲や認知機能も低下、妄想などの症状も出てしまいます。
パーキンソン病を発症する原因とは?
ではなぜ、パーキンソン病を発病するに至るのでしょうか。
実はその原因は解明されておらず、未知の病気なのです。
症状が存在し、同じような症状を発症する患者さんをパーキンソン病と名付けています。
ただし、体の動きを支配する神経系が関わっているのではないかと考えられてはいるようです。
本来、脳の中には体の動きを促す神経伝達物質ドーパミンと、動きを抑制する神経伝達物質アセチルコリンが存在します。
脳の中でそれらの物質の分泌においてバランスが取れていると、体は正しく動くのです。
パーキンソン病は、このドーパミンが減少することによって起こるとされています。
ドーパミンが減少するということは、体の運動を抑制する命令が出せなくなるということであるため、手足に特有の症状が起こり、震えが生じてしまうのです。
このドーパミンの減少以外にも原因はあるとされていますが、今だ不透明なために不治の病とされているのです。
医療の発展により徐々に解明されつつあるため、将来的にははっきりとした原因がわかるだろうと期待されています。
パーキンソン病の治療法
では、そんなパーキンソン病の治療法はどのようなものがあるのでしょうか。
これには主に薬物療法や遺伝子療法、食事療法と外科手術の方法があるようです。
まず薬物療法はもっとも多く使われる治療法です。
先程見たように脳内のドーパミンが減少することで震えが起きるのですから、ドーパミンを投与すれば症状は改善すると思うかもしれません。
しかし、脳は外部からの有害物質をシャットダウンするため、服薬してもあまり働きは期待できないのです。
そんな場合に、L-ドーパという薬が使われ、飲むと小腸から取り込まれて血管内に入り込みます。
一緒に分解酵素を動かさないベンゼラジドかカルビドパのどちらかを飲むことで、かなりの効力を発揮します。
また、遺伝子療法もあり、細胞内に遺伝子を注入することで有効性を発揮します。
まだまだ効果がわかっていない治療法である反面、ドーパミン合成酵素遺伝子や神経栄養因子遺伝子を使った遺伝子療法が期待されています。
そして食事療法は、低蛋白食事療法で治療していく方法となり、薬で症状の改善が見られない患者に行われます。
朝や昼の食事はタンパク質を減らしてL-ドーパの働きを邪魔しないようにして、夜に減らした蛋白質を摂っていくことで症状の緩和を図ります。
パーキンソン病の未来
ここまでパーキンソン病の治療法について紹介しましたが、やはり確実な治療方法がないのが現状です。
そんな中、最新の科学を使った治療法に注目が集まっています。
今注目されているのは、iPS細胞を使った治療法です。
イギリスの科学雑誌「ネイチャー」に京都大学iPS細胞研究所が発表したところによると、パーキンソン病のサルにドーパミンを作るiPS細胞を移植したところ、震えの症状が軽くなり動きが軽快になったとのこと。
この猿の脳内を画像解析してみると、実際にドーパミンが増えており、神経細胞が活発になっていることがわかりました。
これは非常に画期的なことで、人に応用することができる可能性があるとして2018年には臨床試験に入る予定となっており、未来の治療法として注目が集まっています。
そんなパーキンソン病ですが、症状を抑える意味でも介護のケアは非常に重要です。
なぜなら、介護の現場でパーキンソン病を抱えている高齢者は、自分で身体を動かことがストレスを発散することになるからです。
精神的にもリハビリはとても大切になってくるので、体を動かすことと同様、介護が非常に重要となります。
身近な人が医師からパーキンソン病と診断された場合は病気を理解し、薬でどこまで改善するかを学び、ストレスを和らげることで病気の進行スピードを遅らせることに意識を向けることが重要です。
パーキンソン病は原因が未解明のため、誰にとっても高齢時にはと発症する可能性があります。
しっかりと知識を身につけることが、身近な人に発症した際の適切なケアにつながっていきます。
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