#11月11日は介護の日 #介護士と看護師の労働問題 #介護の夜勤問題

11月11日は「#介護の日」

これは2008年に厚生労働省が介護について理解と認識を深め、介護従事者やその家族を支援するとともに、支え合いや交流を促進し、国民への啓発を重点的に実施するために制定した日です。


埼玉県ではこの日を記念した催しを開催すると発表しました。


埼玉県の社会福祉法人埼玉県社会福祉協議会が主催するのは

『介護の日記念講演会 ~ 福祉(介護)の魅力再発見!やりがいを持ち、活躍するために ~』


対象は業務経験が5年未満の社会福祉施設などの従事者。講師は特定非営利活動法人(NPO)Ubdobeの代表理事である岡勇樹氏。


岡勇樹氏は3歳から11歳までアメリカのサンフランシスコで生活。

20歳よりストリート・パフォーマンス集団“ウブドベ共和国”を設立して活動していた人物です。

その後、母親や祖父の認知症、がんなどによる他界をきっかけに、リラクゼーション業界を経て介護業界に入り、特定非営利活動法人(NPO)Ubdobeを立ち上げ、さまざまな活動を展開しています。

埼玉県の講演会では、楽しく福祉の仕事を続けるために、これからの福祉について一緒に考えていきたいとのこと。

『介護の日記念講演会 ~ 福祉(介護)の魅力再発見!やりがいを持ち、活躍するために ~』の開催日時は11月7日14時から15時30分。会場は彩の国すこやかプラザのセミナーホール。

定員:300名、参加費は2,000円。

より詳しい情報につきましては、社会福祉法人埼玉県社会福祉協議会のウェブサイト参照



「介護の日」に「がんばらない介護生活を考える会」が11月11日にセミナーを開催!

2016/11/04 08:00

11月11日の『介護の日』を記念して、全国各地でいろいろなイベントが開催されます。

東京都千代田区にある有明町の朝日ホールでも「がんばらない介護生活を考える会」がセミナーを開催するとのこと。


テーマは「自分のために、未来のために。いきいきと生きる!」だそうです。


今回の「がんばらない介護生活を考える会」が主催するイベントでは、午前中に4種類のセミナー「いきいき男性の排泄ケアセミナー」「いきいき女性の排泄ケアセミナー」「『動きやすいカラダづくり』いきいきセミナー」「色で「脳」と「気持ち」いきいきセミナー」を用意しており、最大2種類まで受講することができるとのこと。


午後からはメインのセミナーが開催される予定となっており「がんばらない介護生活を考える会」の委員代表である鎌田實氏による「老いに負けない勇気~魅力的な地域包括ケアをつくろう」というテーマの基調講演が行われるほか、特定非営利活動法人(NPO)で活動している方々を迎えた『いきいきライフ 応援トーク』や『2016介護の日トークセッション』、排泄ケア用品・介護ロボットなどの展示コーナーを見ることができるそうです。


多くの方の参加が望まれる「がんばらない介護生活を考える会」のセミナー「自分のために、未来のために。いきいきと生きる!」。

開催日時は11月11日10時20分から16時まで。

会場は東京都千代田区にある有楽町マリオン11階の有楽町朝日ホール。

11月9日までの事前申込が必要のほか、参加費として500円が入場時に必要です。


月収16万円、「介護」へ転身した42歳の誤算

2016年08月16日


現代の日本は、非正規雇用の拡大により、所得格差が急速に広がっている。

そこにあるのは、いったん貧困のワナに陥ると抜け出すことが困難な「貧困強制社会」である。

「ボクらの貧困」、つまり男性の貧困の個別ケースにフォーカスしていく。


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3年目、テツヤさん(42歳、仮名)は「ど素人」として介護の世界に飛び込んだ。

今、彼の名刺にはすでに「管理者」「生活相談員」といった肩書が並ぶ。

上司や先輩たちがうつ病になったり、仕事になじめなかったりして次々と辞めていく中、気がつくと、北海道内のある高齢者施設の責任者になっていたという。


介護保険関係の計算や収支の管理、スタッフのシフト調整といったデスクワークはもちろん、小さな施設なので、利用者のクルマでの送迎、食事や排せつの介助といった介護業務もこなす。

夜間の呼び出しに備えて自宅などで待機する「オンコール」は、原則、管理者の担当なので、体調を崩した夜勤スタッフから呼び出されて急きょシフトを代わることもあるし、夜勤明けからそのまま日勤に入ることもある。


残業代も、休日手当も付いたことがない

正社員である。

が、毎月の手取り額は約16万円。残業代も、休日手当も付いたためしがないというから、実際の労働時間を時給に換算したら、ひょっとすると北海道の最低賃金764円を下回っているかもしれない。

介護業界の待遇の悪さや離職率の高さは耳にしていたが、介護福祉士でも、ケアマネジャーでもないテツヤさんにいきなり施設管理を任せる無茶振りに、こう言って苦笑する。

「事務仕事は引き継ぎらしい引き継ぎもなくて、ネットで調べたり、市役所に電話したりして死に物狂いで勉強しました。覚悟はしていましが、給料の安さはやっぱり異常です」

テツヤさんが働いているのは、住宅街にある一戸建てを利用したデイサービス施設だが、同時に入居を希望する高齢者も受け入れる、いわゆる「無届け老人ホーム」も兼ねている。

本来、有料老人ホームは自治体への届け出が必要で、消防設備や職員配置における基準があるほか、介護中の事故や集団感染の報告が義務づけられているのに対し、無届け老人ホームにはこうした縛りがないため、サービスの質が低下するといった指摘がある。

一方、利用料は一般的な有料老人ホームの半分から3分の1で、特別養護老人ホームの空き待ちをしたり、高額施設には入れなかったりする高齢者にとっては、なくてはならない受け皿でもあり、こうした無届け老人ホームは全国で急増している。


テツヤさんが働く施設はデイサービスを併設し、そこから得られる介護報酬でホームの運営費をねん出することにより入居料を安く抑えているが、有料老人ホームで提供するサービスを基準以下の人員と財源で賄うのだから、大規模な社会福祉法人や医療法人による施設と比べても職員たちの負担は重くなるし、適切とはいえない運営を余儀なくされることもある。

たとえば、このデイサービス施設では、運営母体である株式会社の社長は自らを「生活相談員」として登録しているが、勤務実態はない。

人員不足を補うための、いわゆる名義貸しである。

また、夜勤は複数人の非正規スタッフで回しているが、全員がダブルワークをしているという。

このため、シフトはいつも直前まで調整がつかない綱渡り状態で、テツヤさんの悩みの種のひとつである。

また、くだんの社長は、いくら残業代を支払うよう促しても「もう少し稼働率が上がったら考える」「内部留保がたまったら払う」とかわすばかりだし、周囲のスタッフの話では、職員の賃金を上げるための「介護職員処遇改善加算」も、かつては別の用途に使ってしまったこともあるようだ。


グレーどころか、完全に違法な運用が横行しているわけだが、この施設や、社長が特別に悪質というわけではない。

介護保険制度の開始により事実上、事業者に利益を上げることを許しながら、その後のチェック体制をおざなりにし、介護労働者の劣悪な待遇を放置し、揚げ句の果てに、行き場のない高齢者の受け入れをこうした小規模な無届けホームに頼っている、国側の政策のほうが問題なのだ。


20代で年収は550万円ほどあった

「介護の世界に理想を抱いて転職したわけではないという」と言う。

もともとは大型貨物船の船員だった。

「エンジン場」といわれる発電機やボイラーを管理する部署の担当で、一度出港すると3カ月は乗船したまま。当時の年収は550万円ほどあった。

20代後半になり、なんとなく「陸で働きたい」と思い立ち、名古屋に住まいを移し、鉄鋼業や福祉器具メーカーなど複数の仕事に就いた。

社交的で、どんな仕事もある程度要領よくこなせるからなのか、どこで働いても待遇や人間関係は悪くなく、年収はおおむね450万~500万円をキープすることができた。

結婚したのもこの頃である。


ただ、最後に勤めた会社だけが、仕事そのものはやりがいがあったのだが、長時間労働と残業代の未払いがひどかった。

当時、なかなか子どもができなかったこともあり、夫婦で話し合った末、いったん会社勤めと子づくりのプレッシャーから解放されようと、テツヤさんの生まれ故郷の北海道内のある都市に戻り、「収入は減ってもいいから、2人でゆったり過ごす」ことを決めたという。


このとき、介護の仕事を選んだのは「40歳からのスタートでも、社会福祉士やケアマネジャーの資格を取って行けば、ある程度キャリアアップができる業界」だと思ったからだ。


子どもができたことがわかったのは、まさに引っ越し先と転職先を決めた矢先。

このときの驚きを、テツヤさんは「すごくうれしかった。でも同時に、うわあ、計画とずいぶん違っちゃったなとも思いました」と振り返る。


やっと授かった子どもは少し体が弱く、妻はまだ働きに出ることができずにいる。

テツヤさんの手取り16万円で家族3人を養うことは難しい。

節約生活で何がいちばんつらいかと尋ねると、テツヤさんは「晩酌のビールを発泡酒に変えたことです」と冗談めかして笑う。

船員時代に日本酒なら2升はいけたという左党にとって、発泡酒は焼酎の味しかしないという。

同じく船員時代、1日で70万円勝ったこともあるパチンコも子どもができてからはぴたりとやめたと、なぜか胸を張る。

「毎日の生活のいたるところで我慢をしています。つねに“自動ブレーキシステム”を作動させているような感じです」


ペットボトルのアイスコーヒーを水増し

本当はとりのもも肉が好きだが、妻が食卓に上げるのはもっぱら価格の安い胸肉だし、昼食は家から持参するおにぎりと袋めんで済ませ、飲み物は1リットル入りのペットボトルのアイスコーヒーを2日間に分けて飲む。

ときどき、ペットボトルに水道水を足して水増ししていると、同僚たちの視線を感じるが、気にしない。

ずいぶん前に奥歯の詰め物が取れたが、治療費を浮かせるために放置していたところ、最近、傷んだ歯の周囲が欠け始めたが、これも気にしない。

本州にある妻の実家への里帰りも交通費のことを考えると、年に1度、妻と子どもだけを帰すのが精いっぱいだ。

どんなに自動ブレーキシステムを利かせても、家計は赤字である。

介護の仕事に就いて以来、毎年150万円ほどの貯金を切り崩すことでなんとか生活しているが、「この業界にいるかぎり、僕の年収が船員時代の550万を超えることはないと思いますから、仕方ないです」と屈託がない。

自らの「貧乏話」をしているのに、テツヤさんにはどこか余裕がある。

その理由を、彼は「若い頃に人並みに稼いで、やりたいことはひととおりやってきた、というのがあるからじゃないでしょうか」という。

もちろん、家族がいることや、資格を取るという目標、今はまだある程度の蓄えがあることも、彼が余裕を持てる理由だろう。

何を聞いても朗らかで、打てば響く受け答えだったテツヤさんが、ただ一度だけ、表情をこわばらせた瞬間がある。

それは、話題が2人目の子どもに及んだときのことだ。

テツヤさんは、子どもは1人を育てるのが限界だと考えているのに対し、妻はもう1人、望んでいるという。


互いに歩み寄って決めた落としどころは「出生前診断を受けて子どもに障害があるとわかった場合は中絶する」ということだった。


夫婦ともに40歳前後であることを考えると、2人目の子どもに障害がある可能性は、また決して低くはない。

その場合、共働きは難しくなるだろう。

恋愛時代も含めると長い付き合いになる妻が、障害を持った子どもも普通に産み育てたいと考えていることはわかっていた。

そんな彼女に、障害があるとわかった時点での中絶を約束させることほど、酷なことはなかった。

「こんな話を妻と詰めたくはありませんでした。おカネがないばかりに、こんな我慢を強いられるとは思ってもみなかった」


テツヤさんにとっての誤算とは……

話を聞いたのは、テツヤさんの非番の日だったが、彼は私に失礼にならない程度に時間を気にしているように見えた。

聞けば、この日は利用者が近くの公園に出掛けるレクリエーションの予定があり、それが滞りなく行われているかが気掛かりなのだという。

テツヤさんにとっての「うれしい誤算」は、子どもができたことと、もうひとつ、介護の仕事が思いのほかやりがいがあるとわかったことだ。

「僕らの計画や対応次第で、利用者さんのその後の人生の質が変わってくるんです」。

彼らの人生の最終ステージを豊かにできるかどうかが、自分たちの頑張りにかかっている――。

この3年間で、とびきり幸せな経験もしたし、忘れたくても忘れられない苦い経験もした。


取材を終えたテツヤさんはこれから施設に顔を出すという。

どうしても、スタッフからレクリエーションの報告を受け、入居者の様子を直接確認したいというのだ。言うまでもなく、休日手当も残業代もつかない。


介護労働の劣悪ぶりが社会問題になって久しいが、事態が改善される気配はいまだにない。

この先、テツヤさんが予定どおり資格を取ったとしても、期待どおりに給与がアップするとはかぎらない。それでも、彼はこう言うのだ。

「今は修行中だと思うことにしています。(妻と子どもには)もう少し待っていてほしい」




介護の夜勤、9割が2交替制 16時間超も多数 月10回以上をこなす職員も

2017.2.14

日本医療労働組合連合会は10日、介護施設の夜勤に関する調査の結果を公表した。

仕事が長時間におよぶ2交替制の施設が全体の88.6%にのぼっており、そのうち68.4%で勤務時間が16時間を超えるシフトがあったと報告されている。


この調査は昨年の6月から11月にかけて行われたもの。

特別養護老人ホームや介護老人保健施設、グループホーム、小規模多機能型居宅介護など132施設、3976人の職員の回答を集計している。


それによると、2交替制を採用している施設で働いている職員のうち、月の夜勤回数が看護師の指標(看護師確保指針)とされる4回を超えている人は40.6%。

前年より2.7ポイント上昇していた。

施設の種類ごとにみると、グループホームや老健、ショートステイで相対的に回数が多い。中には10回以上の夜勤をこなしている職員もいた。


仮眠室の有無では、回答した118施設の38.1%にあたる45施設が「無し」としている。

1人夜勤がほとんどのグループホームや小多機では、仮眠室のないところがともに65%超だった。

仮眠時間と休憩時間の合計は、夜勤1回の平均で2時間10分。

最長は5時間、最短は1時間となっており、施設ごとの格差の大きさが読み取れる。

このほか、36.0%の施設が「夜勤の翌日も勤務のケースがある」と答えていた。


「利用者にとってもデメリットが大きい」

10日に開かれた会見には現役の介護職員も参加。

「仮眠や休憩が取れないことも珍しくない」「夜勤明けは心理的にも体力的にもヘトヘトになる」などと語った。

日本医労連は、「夜勤は職員に重い負担を強いるもの。作業の精度が大幅に落ちるという研究もあり、労働者と利用者の双方にとってデメリットが大きい」と問題を提起。

「政府には人員配置基準の見直しや長時間夜勤の規制、1人夜勤の解消など、労働環境の改善に取り組んで欲しい」と呼びかけた。




医療現場の問題

#ビートたけしのTVタックル 2016年10月30日

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