#認知症と生きる終活(6)... #認知症の映画ドラマなど

2001年に制作された『 #アイリス(Iris)』は、アルツハイマーとなったイギリスの作家アイリス・マードックの夫による回想録を伝記映画化。

第74回アカデミー賞、第59回ゴールデン・グローブ賞で助演男優賞に輝いています。

全米週末興行成績初登場第4位となった2004年の『 #きみに読む物語(The Notebook)』や2008年の『 #やさしい嘘と贈り物(Lovely, Still)』なども記憶に新しいところです。

また、#若年性アルツハイマーを扱った作品としては、2005年の韓国映画『 #私の頭の中の消しゴム』や2006年の『 #アウェイ・フロム・ハー 君を想う(Away from Her)』などもありました。

日本ではいち早く1973年に『 #恍惚の人』という名作が認知症を題材に取り上げていましたが、近年では2012年の和田秀樹監督による『 #「わたし」の人生 我が命のタンゴ』や関口祐加監督による『 #毎日がアルツハイマー』などがあります。

関口祐加監督による『毎日がアルツハイマー』は続編である『毎日がアルツハイマー2 ~ 関口監督、イギリスへ行く編』も。

また、谷口未央監督が介護士としての経験を盛り込んで制作する認知症がテーマの『彦ベガ』は7月からクランクインとなっています。

「認知症の方やその家族への理解を深めるため…」と姿勢を正して鑑賞することも大切ですが、まずは純粋にエンターテインメントとして楽しむことから始めてみてはいかがでしょうか。

『Spirit Unforgettable』 >>> 主人公はアルツハイマー型認知症のシンガー。


『#バンクーバー国際映画祭』で満場の拍手を浴びる......

漫画や小説、ドラマや映画で、高齢期や認知症がテーマにされる事例が増えています。たとえば、北米最大級の国際映画祭の一つである『バンクーバー国際映画祭』では、10月8日にアルツハイマー型認知症の歌手を追ったドキュメンタリー映画が上映、舞台挨拶が行われました。

主人公のジョン・マン氏は1980年代からバンクーバーを拠点として活動するフォークロックバンド“Spirit of the West”のフロントマン。リード・ヴォーカルであり、ソングライターとして活躍しており「Home for a Rest」や「Save this house」などのヒットが知られています。

この映画『#SpiritUnforgettable』は、今から2年前の2014年に51歳でアルツハイマー型認知症の初期段階だと公表したジョン・マン氏が、ステージで歌詞を忘れて困惑するなど、進行する症状と戦いながらバンドを続ける姿、周囲で支える家族やメンバーの様子を追ったもの。

「アルツハイマーは真っ白な壁のようだ。頭のなかが空っぽになる気がする」とジョン・マン氏は語りながらも、家族と仲間がいることに感謝。ステージでは仲間やファンに助けられながら歌い続ける姿を見せ、メンバーやファンと音楽を通じた強い絆で結ばれていることがよくわかるドキュメンタリー作品となっているそうです。

上映後、会場にバンドメンバーとともに登場したジョン・マン氏。満席の観客からスタンディング・オベーションを受け“I Love you”と笑顔で返したということです。日本での公開は未定ですが、ちょっと気になるドキュメンタリー映画の一つですね。



観ると元気をもらえる『毎日がアルツハイマー』

YouTubeでおよそ100万人が観た超人気動画の劇場公開版。認知症の母親との日々を、娘の関口監督がユーモラスに撮影したドキュメンタリー映画です。

2012年に公開されたパート1が好評で、2014年にはパート2が公開されています。

この映画は、日常の場面で認知症の人や家族が出くわす出来事をユーモアいっぱいに描いています。

この映画を観るだけで、教科書を何冊読んでも分からない認知症の世界が分かります。 (国立長寿医療研究センター・内科総合診察部長 遠藤英俊)

参照元:『毎日がアルツハイマー』公式サイト

関口監督自身によるナレーションやテロップでのツッコミなどの妙味もあって、本能のままに生きるひろこさんが非常に愛らしくチャーミングな存在に見えてくる本作品。個人的な視点にとどまらない、ユニークなドキュメンタリー映画です。



音楽の力で記憶を呼び戻す『パーソナルソング』

関口監督自身によるナレーションやテロップでのツッコミなどの妙味もあって、本能のままに生きるひろこさんが非常に愛らしくチャーミングな存在に見えてくる本作品。

個人的な視点にとどまらない、ユニークなドキュメンタリー映画です。


ドキュメンタリー映画の国際的な登竜門と言われるサンダンス国際映画祭で観客賞を受賞した本作品。

認知症の人にiPodで思い出の曲を聞かせることで、記憶を思い出させる“音楽療法”を取り上げています。

認知症を患っている黒人男性ヘンリー(94)に音楽を聞かせてみた。自分の娘の名前すら忘れてしまっていた彼だったが、ゴスペルの名曲「ゴーイン・アップ・ヨンダー」を聴いた途端、カメラの前で劇的な反応を見せる。

参照元:映画『パーソナルソング』公式サイト

ここ数年、音楽療法が認知症には効果的であるという報告がなされていますが、そんな報告を裏付けるかのように、カメラの前で、音楽を聴いたとたん驚くほどに覚醒する人々の様子は必見です!



ゴヤ賞最優秀アニメーション賞受賞!『しわ』


スペインのアカデミー賞とも言われるゴヤ賞の最優秀アニメーション賞と最優秀脚本賞を受賞した本作品。特別養護老人ホームを舞台に、施設で暮らす老人たちの友情や、認知症を受け入れる本人の気持ちが描かれています。

老人ホームに預けられた元銀行員のエミリオ。お金に細かいミゲルと同室で暮らす。ある日、薬を間違えられたことから、エミリオは自身がアルツハイマーだと確信する。ショックで症状が進行したエミリオのために、ミゲルは何とかしようと考えた結果……。

参照元:映画『しわ』公式サイト

どうやって「老い」や「認知症」と向き合えばよいのか。本当に必要なのは「家族」か「友達」か…。そんな重いテーマを、アニメーションならではのポップなキャラクターや、ユーモアを交えた展開で、親しみやすく見せてくれます。



日本の学習療法が米国で絶賛『僕がジョンと呼ばれるまで』

「脳トレ」でおなじみの東北大学の川島隆太教授らを中心に開発された認知症の予防・改善効果プログラム「学習療法」。

アメリカの介護施設でその効果を実証するプロジェクトを追ったドキュメンタリーです。

2013年アメリカン・ドキュメンタリー映画祭観客賞をはじめ、数々の賞を受賞して、注目を集めています。

平均年齢80歳以上のアメリカ・オハイオ州にある高齢者介護施設。ここに暮らす多くの方が認知症です。

スタッフのジョンは施設で暮らすおじいちゃんおばあちゃんに毎日たずねます。 

「僕の名前を知っていますか?」 でも、答えはいつも「いいえ」。

何度名前を伝えても覚えていません。そんな彼女たちが挑戦したある取り組みが、彼女たちの毎日を変えていきます。

参照元:映画『僕とジョンが呼ばれるまで』公式サイト

日本では、自主上映方式によって、全国各地で“僕ジョン”上映の輪が、広がりつつあります。



認知症という概念がなかった時代の『恍惚の人』


「認知症の親と家族」をテーマに書かれたベストセラー小説が映画化された本作品。

1970年代当時、まだ「認知症」という概念自体がない時代に、高齢化社会へ鋭く切り込んだ作品として注目を集めました。

『恍惚』とはぼんやりしてはっきりしない様。綺麗な言葉ですが、中身は認知症の介護が生々しく表現されています。

認知症映画の先駆け的存在です。

ボケの進行した老人と、息子家族との心の触れ合いを温かいまなざしで描いた人間ドラマ。

有吉佐和子の同名ベストセラーを豊田四郎監督が映画化。

息子の家族と同居する立花茂造、84歳は、老妻が死んで以来、ボケが進み、息子の顔さえ忘れてしまう始末。

茂造は、奇妙な行動を繰り返し、しばしば家族に迷惑が及び、苦悩を深める息子夫婦だったが……

参照元:allcinema Movie&Database

昭和40年代に撮影された本作品。今も昔も家族の葛藤は変わらないんですね。



若年性認知症を広く知らしめた『明日の記憶』


荻原浩の同名小説が原作で、2005年に映画化された『明日の記憶』。

これまで国内ではあまり知られていなかった若年性アルツハイマーを取り上げ、認知症は年寄りだけのものではないことを広く知らしめるきっかけになりました。

#若年性認知症を受け止める本人とその家族の過程がリアルに描かれています。

50歳の働き盛りのサラリーマン佐伯(渡辺謙)が、突如若年性アルツハイマー病に侵されてしまう。

記憶を失っていくばかりか、感情もコントロールできなくなっていく佐伯が、進行する病の恐怖と闘う姿と共に、彼を支え続ける妻(樋口可南子)の姿が描かれる。

記憶や正気を失っていく本人の恐怖は切実だが、それを受け止め共に乗り越えようとする妻の存在が、夫婦であり続けること、人を愛すること、そして人間として生き続けることなどを静かに問い掛ける。

参照元:MovieWalker

主人公の葛藤を演じる渡辺謙さんの迫力ある演技は圧巻ものです。



アカデミー賞受賞映画『アリスのままで』

世界各国で翻訳されているリサ・ジェノヴァの小説『STILL ALICE』を原作にした本作品。


ジュリアン・ムーア主演で、若年性アルツハイマーを描いた映画『アリスのままで』として、2015年6月から日本でも公開されました。


50歳の言語学者アリスは、大学での講義中に言葉が思い出せなくなったり、ジョギング中に家に戻るルートがわからなくなるなどの異変に戸惑う。

やがて若年性アルツハイマー病と診断された彼女は、家族からサポートを受けるも徐々に記憶が薄れていく。

ある日、アリスはパソコンに保存されていたビデオメッセージを発見し……。

参照元:映画『アリスのままで』公式サイト

若年性アルツハイマーを患う主人公アリスを演じきったジュリアン・ムーアは、同作品で第87回アカデミー賞主演女優賞を受賞しています。



映画『ケアニン~あなたでよかった~』の製作決定!!!

T-ara(티아라) _ Cry Cry MV


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