#介護って(6)... #高齢者ホームで訃報どう伝える? #高齢者ホームでゲス不倫...

「やすらぎの郷」ほどドラマチックではないけれど、今日も全国の高齢者ホームで起きている日常生活のあんなことや、こんなこと。

発売中の週刊朝日ムック「高齢者ホーム 2018」では、そんなリアルなプチ事件簿をプロファイリング!!!

とっても平和な高齢者ホームの24時間をリポートしている。

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 関西の超高級高齢者ホームに暮らす80代のB子さんは、館内放送のチャイムが鳴ると、いつもおびえてしまう。続いて、入居者の訃報が流れることがあるからだ。


 いつ、何号室の、誰々さんが亡くなったと、簡潔に伝える放送。

食堂などで聞いた場合、気まずい空気が流れないよう、平静を装って聞くようにしている。


「でも内心は『次はあなたかもしれません』と言われている気がして(笑)。

とはいえ一緒に暮らしてきたお友達が旅立ったわけですから、アナウンスが何もないのも、それはそれでさみしい気もします」


ホームのメンバーが亡くなった場合のほかの入居者への伝え方は、施設によって、大きく2パターンあるようだ。


まずB子さんが入居するホームのように、館内の一斉放送でお知らせするパターン。

ちなみにドラマ「やすらぎの郷」でも、「やすらぎアワー」と呼ばれる館内放送で、誰かの訃報が、故人の思い出の曲などとともにアナウンスされる場面が何度か出てくる。


もう一つは、いっそ「伝えない」パターン。

放送もなければ、回覧板もない。聞かれれば答えるが、「あえては知らせない」という施設も、実は多い。


ほかの入居者は、もう何日も食事に来ていないあの人の部屋に、業者や家族が入っていったのを目撃するなどして、亡くなったことを悟るという。


「入居者の方々には穏やかな日常を送ってほしいという思いから、訃報のアナウンスはしません。今まで入居者から、苦情がきたこともないですね」(「伝えない」パターンを実行する施設職員)

高齢者ホームで「ゲス不倫」!? 

「人生の最後くらい…」と一線越える大胆恋愛の実態

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「同じ名字の入居者の方がいると思ったら、実はご夫婦。二人とも介護を受けていない自立なのに、ツーショットも見たことない」

80代の母親が、高齢者ホームに入居しているA子さんはそう話す。

月に数回は母の部屋を訪ねるため、ホーム内の人間関係にはけっこう詳しいが、そのご夫婦は場所も離れた単身部屋にそれぞれ入居。

食事のテーブルも、はるかに遠い。


おまけにそれぞれに仲のいい異性のお仲間もいて、シングルオーラがバンバン。

よもや二人がご夫婦とは、しばらく思いもしなかったという。

その後、ご夫婦の妻に聞くと、 こんな答えが。

「ラクをさせてもらおうとホームに入ったのに、夫の面倒を見るなんてイヤ。用がなければ話すこともない。『寝るときくらいは一人でゆっくり』という夫婦別寝の延長ですよ。それが、『人生の最後くらいは、一人でゆっくり』になっただけ」


たしかに高齢者ホームは単身部屋が中心のところが多い。

夫婦部屋があるホームは珍しいため、それが募集の売りになることもあるほど。なかには夫婦で介護レベルが違うため、泣く泣く別室というケースもあるが、このご夫婦のようにあえてホーム内別居コースを選ぶケースも、決してレアではないと見た。


ところでこの「人生の最後くらいは……」という魔法の言葉が、ときに入居者たちを、びっくりするほど大胆にすることも。

とくに舞台となりやすいのが、ホーム内恋愛だ。


年代を問わず、男女が毎日生活を共にしていれば、恋に落ちるカップルも出てくる。

さらには、いわゆる「一線」を越え、「毎夜の“夜這い”を豪語する男性入居者もいる」(高齢者の性問題を取材した週刊誌記者)。


また、二股、三股もお構いなしの「肉食系」もいれば、「ゲス不倫」もあったりする。

世間のそれとはちょっと違って、ここでは「要介護の配偶者がいるのに、羽目を外して不倫すること」などが、ゲスたるゆえんになるのだが。


たとえシングル同士でも、ホームの恋愛は茨だらけ。

相続でもめたくない子供たちの反対を受けることも多く、正式な結婚までこぎ着けるケースはまれだという。


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