#多摩川 #ホームレス界では “ #村社会 ” が形成されている

 ’16年1月に実地された厚生労働省発表の「 #ホームレスの実態に関する全国調査 」によると、全国のホームレスの数は6235人と報告されている。

ホームレスといえば、一文無しで路上をさまよう悲惨な姿をイメージしがちだが、東京・多摩川では真逆の優雅な生活を送っている「#リア充ホームレス」が存在するという。


事業の失敗、強制撤去……ホームレスたちの壮絶な過去

記者の家より圧倒的な冷蔵庫内の充実ぶりに愕然としつつ、外には広々とした猫用のケージまであるではないか。事業の失敗でホームレスになったものの、猫とともに25年間もこの生活を続けてきたという。

「気楽な生活だと思われるかもしれないが、強制撤去されたり、増水の被害で何度も一瞬にして家を失ったよ。それでも社会のしがらみや煩わしさから離れられる“我が家”がいい。ゆっくりマイペースで余生を楽しみたいんだ」

 藪の中には、ホームレスたちのそれぞれの壮絶な過去があり、人生がある。

猫を愛しそうに抱きかかえながら、静かにテレビを見て一日を過ごす草野さん。

不法占拠と書かれた張り紙を複雑な気持ちで眺めつつ、その場を後にした。

寝室と書斎、広大な庭を持つホームレスの草野茂さん

 頬を切るような冷たい風が吹く年の瀬の多摩川某所。

多くのホームレスが根城にするこの極寒の多摩川沿いで、彼らはどのように年を越すのか。

 まず記者が接触したのは、川沿いの竹藪の中に寝室と書斎、そして広大な庭を持つホームレスの草野茂さん(仮名・70代)だった。

「自転車や電化製品の修理、拾ったゴミから銅線を抜いて売って月10万円程度の収入になる」と語る草野さんの家は発電機をはじめ、電子レンジや19インチの液晶テレビ付き。

蛍光灯で照らされた室内は灯油ストーブが燃え続け、もはやホームレス的な雰囲気は皆無。

 玄関の外に置かれた冷蔵庫にも電気が通っていて、中には青菜のおひたしや漬物など副菜がズラリ。

賞味期限切れの食べ物は一切ない。

その中にちょっとお高めな刺し身を発見したので「たまの贅沢に、刺し身で一杯やるのか」と聞くと「刺し身なんか贅沢でもなんでもねえだろ(笑)」と一笑……。


行き場を失ったホームレスが都心から多摩川沿いに

 もはやスラム街のように集落がいくつも形成されている多摩川沿い、なぜここまでのホームレスタウンが形成されているのか。

長年、ホームレスを追い続けるルポライターの村田らむ氏は「そもそも多摩川にリッチなホームレスが出現するようになった背景には、都心でのホームレス排除が影響している」と分析する。

「東京オリンピックを前にこれまで黙認されてきた上野公園や都庁周辺の管理が厳重になってきています。その結果、行き場を失ったホームレスは多摩川沿いに移住しているのです。

 多摩川はホームレス界の中では珍しく“村社会”が形成されているのが特徴。もともと東京都と神奈川、また市区町村の境界で管轄も曖昧だったり、規制を厳しくして都会に戻られても困るので、比較的取り締まりも緩いのです」

都心に暮らすホームレスの過酷すぎる現実――

「若者に服を燃やされそうになった」「ホームレスにも縦社会はある」

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