#仰天離婚理由... #熟年離婚 #お寺婚活 #中高年婚活

夫婦関係のもつれは、いつの時代もどこから始まるかわからない。

だが、最近では「えっ、こんなことで!?」と耳を疑いたくなるような理由で妻から三行半を突きつけられる夫が増えているという。

2017.03.13


現在放映中のドラマ『カルテット』(TBS系)では、奇しくもその現象を彷彿させるようなシーンがあった。

「からあげにレモンをかけるかどうか」が離婚へとつながるきっかけの1つになっていたのだ。

妻役の松たか子(39)がからあげに勝手にレモンをかけたことで、宮藤官九郎(46)演じる夫との間に溝が生まれ、最終的に離婚に至ってしまった。


果たして、突然離婚を告げられた夫たちの哀しい体験記から見えてくるものは──。

 20年以上連れ添った夫婦の離婚、いわゆる「#熟年離婚」は、2万6000件を超えている(2015年の厚労省『人口動態調査』より)。

これは25年前と比較して7割増だという。


 離婚を切り出すのは、多くの場合「女性」のほうだ。日本の夫婦・家族問題評論家の池内ひろ美氏がいう。

「法務省の統計によれば、離婚の75%が妻からの申し出による“女性主導”のもので、私に相談に来られる方も、9割以上が女性です。一般論として、夫の定年後に自宅で夫婦一緒に過ごす時間が長くなると、妻は日常生活の様々な局面でイライラを溜め込むようになる」


 もちろん、妻が離婚という大きな決断に至るには、それまでに積もりに積もった様々な不満があるのだろう。

しかし、最後に背中を押す「きっかけ」となるのは驚くほど理不尽な理由であることが少なくないのだ。


 今回、本誌は多くの「#バツイチ中高年男性」に取材。突如突きつけられた耳を疑う「離婚理由」(家事・日常生活編)を集めた。

 日常の何気ないクセが妻の負担を増やして怒られたり、とにかく家の中にはトラブルの種が詰まっている。


◆洗面所がいつもビショ濡れ

「毎朝、あなたが使った後は洗面所がビショビショに濡れている。もう我慢できない」

 定年退職して半年後、突然、妻からそう告げられたのはA氏(66)だ。

「妻は、僕が会社勤めをしている時は目をつぶっていたようですが、『暇になったのに洗面所を拭くくらいできないの』『鏡に水や歯磨き粉が飛んで汚れているのに平気でいられる神経が許せない』と不満を溜めていたようです」


◆スリッパが脱ぎっぱなし

 B氏(70)の妻が結婚40年目に家を出ていった理由は「スリッパの向き」だった。

「私が玄関やトイレのスリッパをきちんと揃えていないのを妻は40年間、黙って直していたそうです。『玄関やトイレを通るたびに嫌な思いをしてきた。もう耐えられない』という置き手紙と判を押した離婚届を置いて、荷物をまとめて忽然と姿を消しました」(B氏)


◆ドレッシングを冷蔵庫に戻さない

 ある朝起きると、妻が食卓の前で鬼の形相で立っていたというのはC氏(58)だ。

「テーブルの上にはドレッシングが1本置いてありました。前の晩、私が酔っ払って帰宅し、ひとりで食事した時に置きっ放しにしたもの。そして妻に『あなたは冷蔵庫から出したドレッシングをいつも出しっ放し』『一晩放置されたドレッシングはもう使う気になれない』といわれたのです。

その場でゴミ箱に捨てられたドレッシングと一緒に、『離婚します』と私も捨てられました」


1回3000円「お寺婚活」に男女が殺到する理由...

 2017年05月02日

東京にある臨済宗妙心寺派のあるお寺。2015年の夏、ここに1000人を超える男女が押し寄せ、たちまち2時間待ちの列ができた。当時、ここまでの反響を予想していなかったスタッフたちは、うれしい悲鳴を上げた。


当日行われていたのは、婚活イベントの会員になるための登録会。運営するのは、「吉縁会」。臨済宗妙心寺派のお寺の僧侶たちによって構成される組織だ。静岡の本部に加え、東京、名古屋、岐阜、大分に支部を持ち、それぞれの地域にあるお寺で年4~5回婚活会が開かれる。

2010年に発足し、今年で7年目。総計120組のカップルから結婚の報告を受けた。成婚を報告する義務はないため、実際はもっと多いかもしれない。

参加できるのは、25歳から49歳までの男女(会員登録の上限は45歳)。イベントを1回開くと、平均で6組が成婚する。この好実績がうわさを呼び、会員数はうなぎ上りに増加し、今や9000人。イベントに参加するための当選倍率は最高で9.5倍まで膨れ上がった。定員が200人のところ、1900人からの応募が殺到した格好だ。


莫大なおカネがかかる、婚活ビジネスに疑問

吉縁会の発起人で、事務局長を務めるのは、静岡県浜松市にある龍雲寺(りょううんじ)の副住職、木宮行志さんだ。なぜお寺での婚活イベントを始めようと思ったのだろうか。

きっかけは、結婚相談所に登録した友人の話に違和感を覚えたことだった。

「友人の話を聞くと、結婚相談所ではとにかくおカネがかかる。入会金だけで何十万円、1回相手に会うごとに相談所におカネを支払い、めでたく成婚してもやっぱりおカネを払う。合わせると、莫大な金額になります。多少の経費がかかるのは仕方ないとしても、人と出会って結婚するためにこんなにおカネがかかるというのは、不自然だと思ったんですね。それで、自分たちのお寺で費用のかからない縁結びができないかと考えたのです」(木宮氏)。


実際、吉縁会では入会費・年会費・成婚料などを支払う必要はいっさいない。

かかるのは、当日かかった経費3000円程度。

もちろん、お坊さんも無給だ。「これは営利目的の事業ではありません。

困っている人がいるなら救う、という仏教の教えの中にいるお坊さんたちが『手伝うよ』と言ってくれるのがお寺のいいところ。

これが企業なら、どうしても人件費の問題が出てきます。

そうすると、利用者がその費用を負担しなければならなくなりますから」(木宮氏)。


もともとお寺という場所は、縁を結ぶ場所でもある。婚活をサポートしても、おかしくはないはずだ。


「とはいえ、最初は本山や住職、檀家さんや地域の人々に非難されるのでは、と思いました。でも、1度もお叱りを受けなかった。むしろ、『もっとやりなさい』『頑張れ』と応援されるほどです」(同)


吉縁会の婚活イベントがビジネスでないなら、参加者も“お客さま”ではない。そのため、ある程度主体的に動かなくてはならない。まず、吉縁会の会員になるには、お寺で開かれる年に2回の登録会に本人が出向く必要がある。


意味なく面倒を強いているわけではない。

「わざわざお寺まで出向く」

「時間どおりに登録会に行く」

「登録に必要なものを用意する」など、

あえてハードルを設けることで、本気で参加したい人に登録をしてもらう、という目的がある。

初回開催時はそのルールを設けなかったため、申込者のほとんどは独身の子どもをもつ親だった。

当日、だまされて連れてこられた部屋着姿の子どもが、親とお寺の駐車場でもめる、という驚きの光景も目の当たりにした。

そんな失敗を経て今のルールが出来上がったのだ。


人間としてダメな人には、ちゃんと叱る

マナーが守れない会員に対しては、叱ることもある。


「会をドタキャンしたり、相手に失礼なことをしたり、あるいはあいさつひとつできない、という人がいたときは、ちゃんと叱ります。きちんとした人のあり方や生き方を伝えて理解してもらえば、結果として結婚にもつながるからです」(同)


会員からは、恋愛相談も来る。「時には1時間以上電話で話すこともありますよ。誘いたいけどフラれたら怖い、という悩みには『年内に5人フラれるぐらいで行きなさい』と。苦しいことは必ずある。


「でもそれは、そのことが起きたときに苦しめばいい。起きる前から苦しむ必要はない、とアドバイスします。予防接種の前は嫌だけど、痛いのは一瞬ですよね。その瞬間だけ痛がればいい。1週間も前から、その一瞬のために憂鬱になることはない。そして、『絶対に失敗しないように』と用意周到に準備する必要もない。

フラれたら次に行けばいいだけです。そんな話をざっくばらんにできるのは、われわれにとっても、参加者にとってもメリットなんです」(同)。


会の当日は、60~400人ほど(お寺の収容人数による)が一堂に会す。

開会式のあと全員でご本尊にお参りをし、お坊さんが良縁祈願をして会が始まる。

お守りが授与されるのもお寺らしい。

その後、坐禅体験、和菓子や水引き、数珠作りなどの仏教体験をする。

ここで、近くの人と協力しながら進めることで、親睦を深めていく。

そして、いよいよメインの「談話時間」。

1人当たり5分で自己紹介をし、どんどん席を動いていく。

これは一般的な婚活イベントとも似ている。

特徴的なのは会終了後の「申請」イベントだ。


参加者は全員、自分の封筒を事前に用意し、男女別に部屋の床にずらりと並べる。

次に、男性は女性の封筒がある部屋へ、女性は男性の封筒がある部屋へと向かう。

そして、気になる人の封筒に、自分の連絡先(メールアドレスとLINE IDのみ)を書いたカードを入れる。

全員に入れてもいい。

むしろ、全員に入れるべきなのだ。

理由はのちほど明らかになる。


全員が作業を終えたら、封筒を開ける緊張の瞬間だ。

もっとも、カードが少ないからとヘコむ必要はない。

1枚も入っていなくても、自分の連絡先を渡しているなら、相手から連絡をもらえる可能性はある。

実際、この会で結婚した人の半数は、最初は片思いだった。

逆に、カードがたくさん入っていた人ほど、結婚に結び付かないらしい。

「『私は(僕は)まだイケル!』という自信が出て、ついつい欲が出てしまうんですね」(木宮氏)。


吉縁会の役割はここまで。

このあとは、各自で連絡を取り合い、自由に愛を深めていけばいい。

至れり尽くせりのサービスよりも、「あとは頑張れよ」と背中を押すぐらいでいいのだ。


おカネ目当ての祖父と結婚しても「幸せだった」

吉縁会が考える、幸せな結婚とは何だろうか。


「幸せな結婚とは、幸せになれる条件の整った相手を探すのではなく、この人と決めた人と幸せを作っていくことです。私の祖母は2歳でお寺の住職をしていた叔父の家にもらわれました。祖父は貧しい家に生まれ、幼い頃に母が亡くなり継母に育てられたのですが、お寺に捨てられました。祖父の捨てられたお寺はさほど裕福ではなく、ご飯だけは食べさせてもらえましたが、勉強すると怒られたそうです。おカネがかかるからです。


それでも祖父は毎日お経を読み、隠れて勉強をして東京帝国大学に合格しました。

そこで、お見合いの話があり、学費を払ってもらえるということで祖母と結婚します。

あまりいい言い方ではありませんが、おカネ目当てですよね(笑)。

祖母もお寺の後継ぎが欲しいという理由で、祖父と結婚します。

結婚式の日が『初めまして』だっただけでなく、祖父はその日のうちに東京で就職が決まったという電報を受け取り、『では失礼します』と、そのまま東京へ行ってしまったんです。


数年前、その祖母は103歳で亡くなりました。

100歳の誕生日には、玄孫(やしゃご)まで合わせて75人が集まった。

そのとき、『私は、結婚して幸せだった』という話をしてくれました。

相手は学費目当てで結婚した人で、結婚式の日に東京に行ってしまったんですよ。

それでも、相手のよいところに目を向けていった結果、“幸せな結婚生活”を送れたのです。


今の人たちは結婚の入り口が大事な人が多いように思います。
すばらしい人と結婚すればすばらしい人生なのではありません。出会った相手と幸せになるのが結婚なのです」(同)


先ほどの「封筒全部に連絡先を入れたほうがいい理由」をおわかりいただけただろうか。

5分話してわかることといえば、せいぜい外見と年齢と職業くらいだろう。

そんな条件で結婚相手を選ぶのは無意味ということだ。

ご縁があった人と幸せを作っていく結婚をしてほしい、と吉縁会は願っている。

仕事中心の人ほど孤立リスクは深刻!引退後の人生の土台となる「4つの支え」とは...

2017年5月7日

仕事を中心に人生を積み重ねてきた人ほど、引退を機に周囲とのコミュニケーションが激減して孤立してしまう恐れがあります。

孤立が招くものは、不健康や経済的破綻、そこまでいかなくても、充実した生活からは程遠いものになるのは必至です。

今回は、米国カリフォルニア州立大学・心理学部教授のケネス・S・シュルツ氏監修の『リアイアの心理学 定年の後をしあわせに生きる』(日経ナショナル ジオグラフィック社)を参考に、引退後に必要になる「4つの支え」について、お伝えしていきます。


■1:精神面での支え

英国の心理学者デレク・ルミンによると、対人支援の内容は大きく4つに大別できるといいます。その4つの支えの中でも、引退して間もない頃には特にありがたいのが「精神面での支え」です。つまりは損得抜きであなたの話に耳を傾け、気を配ってくれる人の存在です。

職場のコミュニティだけで生きてきた人にとっては、引退する時こそ、家族や友人など、近くにいる大切な人とたくさん話をするべき時。話を親身に聞いてくれるような関係性の人が多ければ多いほど、それだけ多くの心理的な支えを得られるでしょう。


■2:生活面での支え

家の修繕など、体力的に難しくなったあなたにとっては、生活上の具体的な課題で手を貸してくれる人が必要になります。地域の支え合いや同居家族など、距離が近いほうが支援を受けられやすくなるでしょう。

家の中のことについては、親子関係が最初のよりどころに挙げられますが、関係が円満なことが条件になります。子供が独立するまでは、親が子供の面倒を一方的に見てきただろうが、老後はそれまでの支援の関係が対等になったり、逆転したりしてきます。

子供に頼ることに抵抗を感じるかもしれませんが、これはいわば、これまで支援してきた「投資」を払い戻してもらうとも考えられます。むしろ支援し合うことで、親子関係を高めることもできるのです。


■3:情報面での支え

引退後、所属するコミュニティが小さくなればなるほど、情報が少なくなり、必要な情報が手に入りにくくなることもあります。そのような時に情報を見つける手助けをしてくれたり、人の仲介をしてくれる支援が必要になります。

これにはインターネットの力を借りることも有効です。情報がほぼ無限にあるインターネットは、賢く使えば最強の武器になります。またインターネットはもとより、人と人のつながりなどコミュニケーションが多ければ多いほど、情報の交流が盛んになります。思い切ってSNSを始めてみるのもよいでしょう。

ただしインターネットの大海を泳ぐのは、語学の習得と同様に練習が必要になります。そのために案内役を務めてくれる人を見つけるのも大切です。同じようにインターネットに乗り出した同世代の仲間との付き合いも積極的に行いましょう。


■4:仲間との付き合い

家族の枠を超えて支え合うのが仲間の存在。子供や配偶者がいなくても、仲間はそばにいてくれるだけで、有意義な時間を過ごすことができます。

これまでの交友関係の中で、今後も長く付き合いを続けたい人は誰なのかを一度考えてみましょう。また、今まではなかなか時間が取れずにご無沙汰になっている人たちとも、交友関係を暖めなおすときです。

引退後の良き人生に、良き友人の存在は不可欠です。不安を感じたなら、今から友達づくりをすることも遅くはないのです。


*  *  *

周囲との関係は、多くの場合に、人生のセイフティーネットになってくれますが、周囲から助けを得るには、信頼できる人同士の支え合いが大切になってきます。

人間関係は、何と言っても量より質。引退後のネットワークは規模よりも信頼関係のほうが大事です。

困った時に話せる人、頼れる人の存在は、まさに引退後の人生を支える土台となるでしょう。


クローズアップ現代 「中高年の婚活」


화요비 HwaYoBi & 태하TaeHa - 같이 있어줘 Stay With Me


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