#親の介護≪②≫ #自分の親に施設を薦めるなら【 #介護事業 #老人施設選択基準 】
Agenda 2 もし自分の親を施設に預けるのなら、いつ どこに・・・。
●今の国策の“ホンネ”は
病気や障害で独居生活が出来なくなった高齢者には「残念ながら今の状況では、金があるか無いかで介護が付く住宅に入居できるかどうかが決まってくる。」
介護認定が厳しくなり、がん末期の患者でさえもホームヘルパー週1~2回、デイサービス週1回の最低介護度しか出ない昨今、要介護3以上でなければ特養に入所できない。
基礎年金が7万円を切ろうと言うのに、
サービス付き高齢者向き住宅の費用は13万と考えなければならないから難しい。(㊟無論13万で済むわけもない)
無届ハウスと言う手もあるだろうが、安い費用ではそれなりの待遇を覚悟しなければならない。
胃ろうで寝たきりなら、住居側は介護保険の他に障害者の自立支援法の利用もできるから、胃ろうアパートが受入れてくれるのが実態。
阿部政権が介護離職ゼロなどと言い出し、介護の必要な高齢者を安心して預けることが出来る施設が出来るだろうなんて思っていたら、そうではない。
結論から言うと、政権の介護離職ゼロの国策は「サービス付き高齢者向け住宅」をもう少し作ろうと言うもので、
最低限月額13万、実際15万以上死ぬまで払い続けることが出来る人のための老後の生活・・・。
●そして「未届けホーム」が増える
昨年度は全国に1650施設 指導徹底を要請 ー 厚労省
厚生労働省は22日、老人福祉法で義務付けられた届出を行っていない有料老人ホームについて調べたところ、
昨年度は過去最多の1650施設にのぼったと発表。調査の対象がこれまでより広くなったこともあり、前年度(961施設)と比べて大幅に増加。
厚労省はこれまで、年に1回のペースで「未届けホーム」の数を調べてきた。届け出先となる都道府県や指定都市等から聞き取る手法で、昨年6月の時点では1017施設だった。昨年度は加え、さらに深掘りした「緊急追加調査」を今年1月に実施。
市町村の生活保護部局や地域包括支援センターが持っている情報も集めた結果、新たに633施設が見つかった。
「未届けホーム」を都道府県ごとにみると、最も多いのは523施設(全体の31.7%)の北海道。以下、神奈川県が112施設、愛知県が107施設、大阪府が106施設と続く。また、入居者の前払い金を保全する措置をとらない違反をしているケースが、77件あった。
届出を行っていない施設には、コストがネックになって設備などの基準を十分に満たせないところもある。
特別養護老人ホームなどが不足している中、そうした施設は所得の低い高齢者の受け皿として機能している面があり、
必ずしも悪質な事業者ばかりとは言い切れない。ただし、入居者を劣悪な環境においているところも一部に存在する
とみられる他、火災などが起きればより悲惨な結果を招いてしまう懸念がある。
厚労省は現在、必要な代替策を講じたり改善に向けた計画をつくったりしていれば、基準を厳格に問わないスタンスをとっている。
まずは届出を済ませてもらい、個々の実情を勘案した現実的な指導・監督につなげていきたい考えだ。
もし介護職の自分が、自分の親に「施設」を薦めるとするなら・・・ いつ? どこに? なぜ?
⇒介護職である自分の生活、介護職の仕事をしている現実を直視して「この介護度になったら、ここの施設なら」・・・
⇒制度や費用面を考慮せず、理想論で、・・・
今の「施設」、 どこが問題か? ( チェックすべきポイントは? )
指定基準 ( 人員基準 設置基準 運営基準 )
法人の格 ………………………………………………
(福祉サービスの基本的理念)
第3条 福祉サービスは、個人の尊厳の保持を旨とし、その内容は、福祉サービスの 利用者が心身ともに健やかに育成され、又はその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように支援するものとして、良質かつ適切なものでなければならない。
◇今の施設拒否の理由◇ 行きたくない・・・そう言いながら施設拒否をする利用者さんは少なくありません。
行きたくない理由を考え、利用者さんの声に耳を傾けてみると今までと違う見方や対応ができるかも。
*誰かに迷惑をかけたくない *人前に出たくない
*排泄の失敗が心配 *施設に長時間拘束されるのが嫌
*家を空けたくない *人付き合いが苦手
たたき台の例: よりよいホームの選び方 介護保険サービスが使えるホーム5カ条
① すぐ入居できます、は疑う。
一生懸命運営している老人ホームは、今すぐ入居できますとは言えません。
その人が感染症を持っているかもしれないし、ケアすることができない精神疾患があるかもしれない。
健全な老人ホームなら、まず本人に会い、日々の生活のことなどの会話をした上で入居の判断をします 。
病院に入院していた人や通院していた人なら、病院からの情報を手に入れようとします。
お薬手帳なども見ます。残り一室です、今すぐなら入れます、等という言葉は疑いましょう。
②家族が昼食を食べに行こう。
ケアスタッフが忙しいのは昼食時間。だから介護の実力がよく見えます。
ポイントは、入居者を席に座らせてから食事がでるまでずっと待たせていないか、乱暴な言葉使いで接してないか、など。
見学に行ったら入居者と同じフロアで実際にお昼ごはんを食べてみましょう。
それをさせてくれるところは自信があるところです 。
おいしいかどうか、の判断も大事、豪華である必要はありません。
食事については行政指導があるわけじゃないので差が出やすいのです。
いい老人ホームにしたいと思う人は食事を大事にします。
③ 職員の離職率を調べよう。
厚労省の「介護サービス情報公表システム」で、その老人ホームのさまざまな情報を見ることができます。
いちばん重要なのは、職員の離職率。
平均は16.5%(平成25年介護労働安定センター)。
離職率が45%超だと、いい職場環境とは言いにくいです。
介護のノウハウは人に蓄積されるから、長期間そこで働いている人が多いほど介護の質が高いと思われます 。
④ 月額料金は総額を聞こう。
老人ホームの料金にはホテルコストと呼ばれる家賃、食事代などの他に、自己負担分、オムツなどの備品代等がかかります。
親切な老人ホームは最初から総額を教えてくれます が、中にはホテルコストだけを伝えるところもあり、総額と乖離することがあるので気をつけましょう。
⑤ 看取りケアをやっているか聞いてみよう。
看取りケアをやるには医療、介護の体制を充実させる必要があります。
また相談員と家族との強い信頼関係がなければできません。
看取りケアはお金儲けを目指しているところはやらないので、 看取りケアをちゃんとやっているところはかなり信用できます 。
看取りをした際の具体的なストーリーを聞いてみると、その老人ホームの真剣さを知ることができると思います。
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●まだまだ世間の認識が●
マツコ・デラックスが老人ホームの初期費用や不透明な料金形態に疑問
http://news.livedoor.com/article/detail/11429502/ 2016年4月18日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)
番組では、「老人ホーム 1ヶ月暮らしただけで500万円!?」と題し、日刊ゲンダイの記事を取り上げた。
記事によると、ある老人ホームでは毎月の利用料に加え、施設協力費として1000万円の支払いが必要だとか。
利用者が施設のサービスに満足できず退去する場合でも、入居償却分として50%が設定されているため、1ヶ月で退去した場合でも返金は500万円のみだったという事例を紹介していた。
しかし、これは法的には誤りで、本来であれば老人福祉法によって一定の返還ルールが定められており、入居一時金は礼金扱いされることはなく、取り戻せるとのこと。
この記事について、コメントを求められたマツコは、自身の将来や親の今後を考え、老人ホームのことを詳しく調べたことがあるのだと明かす。
その際、請求した資料のみでは料金形態の核心に触れていない場合がほとんどだったそうで、法整備を含め老人ホームに関する決め事が不十分であることを実感したという。
マツコによると、老人ホームの中には3000万円から4000万円もの初期費用が必要な場合もあるそう。
マツコは「不謹慎な言い方だけど」と前置きをしつつ「1年で亡くなられたとしたら、いくら戻ってくるのかがわからないのよ、(資料を)見ただけでは」と漏らした。
なおこうした初期費用は、どういった名目で徴収されているのかも不透明なのだという。
マツコはこうした事例に対し「1年で亡くなったら何%戻ってきます」「5年以内なら何%戻ってきます」「10年以上の場合は戻りません」といった明確な提示が必要だと訴える。
さらに「そろそろ線引をしないと、こういう(記事で紹介されていた)ケースってもう、レアケースではないと思う」と指摘していた。
入居一時金の償却
介護付有料老人ホームに入居する際に払い込む「入居一時金」は、その施設を利用する権利を取得するための費用。
入居一時金は、各施設によって償却期間と償却率が定められており、一定期間内に退去した場合にはそのルールに基づいて入居者あるいはその家族は返還金を受け取ることができる。
ただし国の定めた基準がないため、償却期間と償却率は施設によって大きく異なり、3年以内に全額償却される施設もあれば、10年以上の長期にわたって償却していく施設もある。
必ず事前に確認すべき事項です。
なお施設によっては、
入居金、入居申込金、施設協力金、終身利用権、入居保証金などの名称で初期費用が発生する場合もありますが、
これらは必ずしも償却の対象とはならないので、注意が必要。
「高い老人ホームと安い老人ホームの違い」について
安い老人ホームの特徴は?
抑えめな料金設定ができる施設… それは、設備そのものが料金設定が高いホームより劣る場合があります。
ただし、それでも高齢者にとっては十分な設備がそろっているところが主。
まるで高級ホテルのような至れり尽くせりの生活とまでは行きませんが、不便を感じることはなさそうです。
また、大きな違いとして運営会社が挙げられます。
比較的安い老人ホームに関しては、全てとまでは言えませんが、NPO団体が運営しているケースが多い。
社会福祉法人として利益よりも地域貢献を目的としているので、国や地方からの補助金などの優遇を受けています。
その分、入居費用を抑えることが可能になります。
ともかく安い老人ホームでは、特定施設入居者生活介護を受けているかどうかが重要です。
高いといっても施設だけが充実している場合もありますし、安くても少人数制でベテランスタッフからしっかりとした
ケアを受けられる施設も存在しています。
<比較的安価な介護付有料老人ホームのプラン例:居室の広さ=18㎡>
入居時費用 入居一時金282万円 その他一時金0万円 入居時合計 282万円
月額利用料 143,387万円
(賃料28,000円+管理費・運営費66,787円+食費48,600円)
水道光熱費 居室電気代3,800円、居室水道代1,200円
上乗せ介護料0万円
その他 約2万円
(おむつ代、日用品代、新聞雑誌代、業者依頼クリーニング代、理美容代、受診時医療費、
週3回目からの洗濯、月2回目からの買物代行費等)
介護保険給付自己負担額(1割負担 要介護3:22,574円)
月額合計 約19万円 ※東京都内で想定。要介護3で想定。あくまで一例。
㊟介護サービス費(特定施設入居者生活介護サービス費)は要介護度によって異なり、要介護度が高くなるほど高く設定されています。
★高級老人ホームで家族団欒ある一方、自宅介護で妻ノイローゼ★
DATE:2016.08.31 16:00 NEWSポストセブン
ますます二極化する老後と死に方。穏やかに死ぬためには、家族との関係が良くあることも大切だ。
在宅で介護サービスを利用すれば、費用を抑えることができるが、その分同居する家族の負担は増える。都内で開業する在宅医の話。
「少子高齢化によって、家族のなかでの介護・看護の担い手が減り、一人の負担が大きくなっています。親を介護するため、働き盛りの子供がやむなく会社を辞め、在宅ケアに専念する例も増えていますが、そうすると世帯は経済的にさらに不安定になる。
また、不慣れなだけに家族が中心となると、介護する側にも介護される側にもストレスが溜まります。心に余裕を持てなくなり、介護される側が家族にあたり散らしてしまってケンカになるケースも多く、介護する側は“何のための苦労なのか”と自問自答するようになっていきます」
介護アドバイザーの横井孝治氏は、自身が父親を在宅で介護した経験をこう振り返る。
「3年ほど自宅で介護したのですが、それが限界でした。父は味噌汁が好きで、ガスを使わせると危ないから電気ポットとレトルトの味噌汁の素を渡していたんです。ところが、今度は電気ポットに直接味噌汁の素を投入してスイッチを入れ、ボヤを出してしまった。そんなことが2度も続いて、もう無理だなと自宅介護を諦めました」
横井氏の父親はその後、いくつかの施設を経て特養に入ることができたというが、特養に空きが出るよりも先に家族関係に大きくヒビが入ってしまうこともある。東京郊外で息子夫婦と同居していた75歳の女性Sさんのケースはこうだ──。
Sさんは70歳を過ぎた頃から物忘れが激しくなり、1年ほどで認知症の診断を受け、要介護1となった。もともときれい好きな女性だったのが、掃除洗濯をまったくやらなくなった。とはいえ、食事を用意すれば自分で食べるし、促せば一人で入浴もできる状態だった。
家族はケアマネと話し合って「特養に入居を申し込める要介護3までは在宅でケアする」ことに決め、自宅介護がスタート。主な介護の担い手は同居する息子の妻だった。
その判断が悲劇を生む。しばらくすると、Sさんは、嫁に暴言を吐いたり暴力を振るったりするようになってしまった。介護のストレスが集中した嫁は、ついに体調を崩すところまで追い込まれてしまった──。
用意できる資金に余裕があれば、もっと早い段階での施設入所を検討できたかもしれない。当然ながら、家族関係が崩壊することは、「幸せな死に方」とは対極に位置する。
一方の高級老人ホームでは、「家族や知人・友人との面会用にパーティルームまで用意されていることがあります。そこで家族と一緒に誕生日を祝ったりする。そうした会の準備は、施設のスタッフたちがやってくれる」(業界誌記者)という。
あまりに対照的な世界である。
※週刊ポスト2016年9月9日号
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