#親の介護≪①≫ #親族兄弟姉妹間で親の介護をするなら【 #老後 #貧困 】
現状の共通認識のために
認識 ★老いて追われる団塊の親世代★
㊟団塊世代 ≪1947年(S22)生まれ~1949年(S24)生まれ≫
「OECD(経済協力開発機構)資料から、日本の相対的貧困率は約16%。加盟国全体平均11%を上回る。
日本は6人に1人が 年間122万円未満の低所得の暮らし、経済格差にあえぐ貧困層は増加中。
中でも、66歳以上の高齢者の相対的貧困率が最も高く約19%。
つまり高齢者5人に1人は貧困。
厚労省が14年発表した「国民生活基礎調査」でも、「相対的貧困率」は約16%に。
この調査でも6人に1人が「下流」。
一方、総務省の「家計調査」では、65歳以上の6世帯のうち1世帯は金融資産で4000万円以上持っている!!
しかも、金融資産の他に65歳以上の多くは、持ち家で不動産あり。中に田畑所有という高齢者も。
ちなみに、14年12月末の家計の金融資産残高は1694兆円、うち約7割は世帯主が60歳以上の家計が占める。
潤沢な資産を持っている高齢者も多く、親世代が二極化し“老後格差”進行中。
認識 ★現時点で年金受給している・・・ 今の高齢者はまだマシ!★
だが団塊世代の老後は?
平成25年度で国民年金が5万4544円、厚生年金が14万5596円。
㊟厚生年金受給層は9万1000円程度上乗せ。
<国民年金・厚生年金受給権者の平均年金月額の推移>
参考 老いるショック 高齢者の貧困 ~年金だけじゃ足りない もみじ台団地~ 2015年9月28日放送
https://youtu.be/cj4rK5SFunM ㊟ここでの年金は国民年金を指しているようです。
参考 老人漂流社会「団塊世代 しのび寄る“老後破産”」 <NHKスペシャル>
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2016-04-16&ch=21&eid=12330
終身雇用制に守られ、経済的に余裕があると思われてきた世代。
だが長寿化した親の介護負担が重い上、不安定就労割合が高い団塊ジュニアを支えている。
親も子も支える「板挟み」に直面する団塊世代は、自分達の老後にリスクを抱える親世代。
認識 ★親世代(団塊世代)を中心に湧き起こった「終活ブーム」、いよいよ「本番」へ★
2025年に団塊世代が75歳超、後期高齢者人口が約2000万人に及ぶ見通し。
30年から40年にかけて「多死時代」に突入。
深刻な問題は、どこで人生の最期を迎えるか ・・・「死に場所」の確保だ・・・
厚労省によると、現在、1年間の死亡者数は約130万人。
団塊世代が80歳代を迎える2030年頃には160万人に達する。
今の30~40代の世代が老人になる2038年には死亡人口が170万人のピークに。
その頃に同じくして、全世帯に占める「独り暮らしの高齢者(独居老人)」世帯の比率は、15%を超える。
認識 ★親世代(団塊世代)が 最期の時を迎える場所は 病院か、自宅か、介護施設か★
その選択ができないどころか、最期の場所すら確保できない「看取り難民」が大量発生しそう!!
厚労省は医療費抑制に向け病床数削減を図りながら、2038年に病院以外の「在宅死」(介護施設での死亡含)を40%に引き上げる方針。
この在宅シフトを実現させる仕組みが、医療・介護・生活支援を地域で一体的に提供する「地域包括ケアシステムの構築」で、国策と位置づける。( →「住み慣れた地域で最期までその人らしく」 )
10年以上にわたり訪問診療を続けている医師は危惧する。
「看取り場所の確保に年々苦労しています。在宅療養では家族が24時間365日支えられることが必須ですが、老老世帯や独居世帯が増え、それが望めなくなりました。しかも、日本人の多くが在宅の看取りを経験しなくなって久しいことから、死生観が培われていないのです。だから、例えば延命治療を行うかどうかについて、判断できない家族が増えています。」
民間病院の看護師長も「在宅シフト」の現状に疑問を抱く。
「患者さんを地域で支えようというコンセプトで、在宅シフトのシナリオを書くのは簡単。しかし家族や地域の看護や介護の力が弱体化している中で、医療費削減を理由にどんどん退院させて、一体誰が支えるの。」
認識 ★今後さらに未婚化、少子化、高齢化が加速★
独り暮らしの高齢者が600万人に迫る勢いで急増。
その半数近く、およそ300万人が生活保護水準以下の年金収入で暮らしている。
医療や介護といったサービスさえ切り詰めて暮らす高齢者が少なくない。
貧しい暮らしを知られたくないと周囲に助けを求めずに孤立する高齢者も増え、支援が行き届きにくくなっている。
認識 ★「事件」も引き起こす認認(老老)介護★
認認介護は、認知症の度合いにもよるが、お互いがお互いを介護するどころか、自分のことさえも認知できない状況になっている可能性が高い。
例えば双方で「食事をする」記憶ができてなければ、低栄養状態になり命を維持することが難しくなる。
火の不始末や介護放棄、虐待等も起こりやすく、事件も報告されている。
事件では、妻は自分が行ったことや夫の死なども認知できない状態だったという。
Agenda 1 介護職は自分の親をどう介護するのだろうか。
( 介護職の収入&処遇でできるのか )
●自分達の親の介護 →→→ どんなことで揉めがちなのか、検討する。
誰が親を引き取る?
実母の介護で揉めています。
(略)姉は「私は子供もいるし、フルタイムで働いているから忙しい。母の世話なんてとても無理!」だと。
そして「マリコがお母さんを引き取ればいいのよ。子供もいないし、あんたの家は一戸建てでしょ?」と言い出しました。
(略)母には預貯金はそんなにないらしいので、実家を売らないと施設に入居できません。
嫁いでしまったら、介護は関係ないの?
一年前に母(58)がくも膜下出血で倒れ、左手足が麻痺になり介護が必要になりました。
姉は遠方におり、家庭を持っています。
「私はよその家に嫁いだ身だから関係ない。旦那に養ってもらっているから援助もできない。旦那も関わりたくないみたい。両親の面倒は見ないし、遺産もいらない」と言います。
しかし、姉は、両親に、今でも経済的な援助(→結局私のお金)や心配を平気でかけています。
義姉に気を遣って介護拒否する兄
今は自宅介護になり父が看てくれていますが、仕事もあって大変。
なので、私も1歳の子供を連れ2時間かけお手伝いをしに行っているのですが、すぐ近くに住んでいる兄夫婦はまったく手伝ってくれません。
(略)義姉はともかく兄だけでも父の手伝いをしてあげてとお願いしても、義姉があまりいい顔しないから、と言う始末。
私が実家に帰ることが多く、自宅を空けるのも増えてしまって、私の夫も「お前だけがやるのはどうなんだ」と言われてしまって。
□上記に共通しているのは、「だれが介護を主体的に引き受けるか」の議論が発端になっていることと、相談者が「不公平感を感じている」ということ。
住んでいる立場や、貯金額、長男か長女か、といった複数の要素も絡んで複雑に。
たたき台の例: ナイーブな親族・兄弟姉妹間での介護、うまくやるための5か条
親の介護と向き合うことになった時に、兄弟姉妹間での争いを避け、お互いに協力し合っていくには、どうすればいいのか。親の介護が始まる前に押さえたい5つのポイント
① 介護者をはっきりと決めておく。
「私は末っ子だから」「同居している長男のお嫁さんがみるでしょ」といったそれぞれの考えは、互いが共有しないとただの思いこみ。誰がリーダーになって介護するのか、前もって話しておきましょう。
普段から介護について、兄弟同士で気軽に話せる関係性を作っておくのが重要。
住んでいる場所が離れていて普段話せないなら、お盆やお正月など、親族が集まった時に切り出してみましょう。
② 親の貯金がどれくらいあるか確認しておく。
介護サービスや車いす、おむつ、リフォーム…介護にはお金がかかる。
それらの介護費用について、自分の親はどれ位負担ができるのか、事前に確認しておきましょう。
とはいえ、直球で「うちって貯金いくらあるの?」とは、なかなか聞き出しづらい。
その場合、「◯◯さん家のお母さん、ホームに入る時にお金がたくさんいって大変だったんだって」など、他人の話やニュースの話から、やんわりと切り出す方法もある。
③ 兄弟姉妹同士で事前に「介護貯金」を積み立てる。
両親の貯金で十分にまかなうことが厳しそうな場合、兄弟姉妹間で介護貯金を積立てておくのも手。
また、介護費用は親の貯金から出している場合でも、介護をしている人は何かとお金を使っています。
兄弟姉妹間で毎月5000円ずつ積み立てる等ルールを決めておくことで、不平等さもなくなります。
④ 介護に加われない人は、口ではなく金を出す。
介護もしない、お金も出さない、でも口は出す。というのが、実際に介護を担っている本人にとっては最悪ケース。
良かれと思って「もっとこうした方がいいよ」とアドバイスしても、毎日必死で介護している本人は批判されたと受け取られてしまいます。
自分が主介護者でない人は、向き合ってくれている主介護者に感謝の気持ちをこめ、資金的な援助をすることをおすすめします。
⑤ 兄弟間ではマメに連絡して情報共有する。
介護が始まったら、主介護者にまかせて後はおしまいではなく、兄弟間で日々の介護状況を共有しましょう。
みんなで情報を共有することによって、万が一の時にも備えられる。
LINEでグループを作ったり、メール共有したり、その手段はいくつもあります。
Agenda 2 もし自分の親を施設に預けるのなら、いつ どこに・・・。 へ続く
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