#性的暴行 #セカンドレイプ #子どもに対する性犯罪 #性犯罪被害相談ダイヤル
スタンフォード大の元学生ブロック・ターナーにレイプされた女性、勇気ある手記を発表
The Huffington Post
元スタンフォード大生で有望な水泳選手だったブロック・ターナーにレイプされた女性が11月1日の朝、ファッション誌『グラマー』に手記を発表した。
冒頭にはこう書かれている。
「最初から、最高の筋書きだと言われました」
注目を集める存在になれて良かったじゃないか、という中傷だ。
この若い女性(裁判では匿名のため「エミリー・ドウ」と呼ばれる)は2015年1月、スタンフォード大学でのパーティ後、ゴミ箱の裏で意識がないままターナーからレイプされた。
ターナーは2016年3月に3件の強姦罪で訴追され、サンタクララ郡最高裁判所で6カ月の禁錮刑を言い渡されたが、「禁錮刑は彼に深刻な影響を与える」というアーロン・パースキー判事の「温情」で3カ月に減刑され、釈放された。
「私は辛うじて克服しようとしています。
ですが、運がいいと言われたこともあります。
VIPみたいだねって」と、このサバイバー(性暴力を乗り越える人々)は『グラマー』に書いている。
「1年間、シミの付いたシーツ、悪臭を放つ水道、バケツ1つしかないホテルの部屋に泊まって、接客係から『素晴らしいお部屋ですよ! だって他の部屋にはバケツが付いていないんですから』と言われているようなものです」
【参考記事】スタンフォード大の有望な水泳選手、女子学生をレイプするも寛大な判決 被害者の女性は法廷で何を語ったのか、現在23歳になった被害者の女性は、裁判で次のような陳述書を読み上げた。
「あなたは悪意を持って意図的に、強制的に、性的に私に暴行を加えた罪で有罪になったのに、認めたのはアルコールの摂取だけです。アルコールのせいで人生が台無しになったなどと、悲しそうに語らないでください。自分の行動に対してどのように責任を取るのか理解すべきです」
また被害者の女性は陳述で、初犯だからターナー被告の罪が減免される可能性があるのは理解していると語った。しかし「社会として、私たちはそれが誰であっても、初めての性的暴行だからとか、デジタルレイプ(指による性的暴行)だからと許してしまうことはできません。それは理不尽なことです。レイプの深刻さははっきりと伝えられるべきであり、レイプが悪いということは、実体験と失敗によって学ぶのだというような文化を作ってはいけないのです」と強調した。
ターナー被告が法廷で「一夜の酒で人生が破綻することもあることを世の人々に伝えたい」と証言したことにも、「人生と言っても、あなたの人生のことでしょう。私の人生を忘れているのか」と怒りをぶつけた。
彼女はまた、寛容な判決は「彼の暴行の深刻さを軽視し、私と全ての女性に対する侮辱です。適切な同意なしに他人を侵害しても最低限の罪にすら問われないというメッセージになってしまいます。自分の行動の全責任を負えない人間は減刑に値しません」と述べた。
3月、この女性は勇敢にも自分をレイプした相手に向かって、陳述書を読み上げた。
数カ月後、「バズフィード」が彼女の陳述書を掲載すると、すぐにアメリカ全土で話題を集めた。
著名人、政治家、記者らが若い彼女の陳述書を声に出して読んだ。
アメリカ大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏、そしてジョー・バイデン副大統領は、恐ろしい経験をしたにも関わらず、勇気ある決断をした彼女を称えた。
手記の前書きで、グラマーのシンディ・リーヴ編集長はこの女性の勇気を称え、『グラマー』のウーマン・オブ・ザ・イヤーに選んだことを発表した。
女性が被害者影響報告書の中で性暴力やレイプカルチャーについて語った言葉は、腹をえぐられるようなものだった。
そして、『グラマー』に掲載された新たな手記でも同じことが強調された。
バズフィードが陳述書を掲載するために連絡を取ったとき、彼女は不安を口にした。
掲載後、数百万人が手記を読み、自分の体験がさらされることを。そして、人々が自分の話に深く関心を寄せ、驚き、安堵することをを。
「私の手記が発表されると、目を背ける人は誰もいませんでした。
誰一人として『見ないようにしよう。あまりにも残酷だ。あまりにも悲しい』とは言いませんでした。
誰もが辛い箇所も読み進んでくれ、最後まで目を通してくれました。すべての感情を受け止めてくれたのです」
【参考記事】スタンフォード大レイプ事件、被告に被害者女性の妹から手紙「体が枯れるくらい涙を流した」被害女性の妹からの手紙の抜粋は以下の通り。
私がブロック・ターナー被告に伝えたいのは、あなたが姉に与えたダメージは取り返しのつかないものだということです。私が一番ショックなのは、あなたが私が愛する人に対し、私の力では取り除けない苦しみを与えたことです。この1年半、私がこれまで生きてきた中で最悪の時間でした。これまでに感じたことのないような悲しみ、罪の意識、怒りを感じて過ごしてきました。
もし、あなたが姉にしたことを私の力で取り除くことができるのなら、私は姉がこれまでに数えきれないくらい抱えてきた苦しみに、今後も向かい合っていくつもりです。でも、私はあなたが姉にした過ちを取り消すことはできませんし、あなたが姉から奪った部分を埋め合わせてあげることもできません。これまで私が姉を必要としている時、姉はずっと私のそばで力になってくれたのに、私にはどうすることもできないのです。
あなたが姉を暴行した瞬間、それは、ただの始まりにすぎません。あなたは今回の事件が発覚した後で、姉まで巻き込んで自分を擁護しようとしたのです。今回の事件で、「過ちを犯した2人の泥酔した若者」というコメントを読んだ時、アルコールの問題にすれば自分が行った、歪んだ、人を傷つけ、吐き気のするような行動を帳消しにできると考えているあなたのような人間が存在することに、とても激しい絶望を感じました。
女性が一人で酔いつぶれて倒れているのを見たら、どうしてその女性の友達を探そうとしないのですか? 私は姉を探しそうとしていました。あなたに良心の呵責はないのですか? そして本当に教えてほしいのですが、あなたが罪の意識を感じているのは、姉に対して性的な暴行を加えたことに対してですか? それとも、暴行を加えている現場が見つかってしまったからですか?
この手紙の最後は、非常に心の痛む一文で締めくくられている。
彼女はサバイバーが正義を得るために必要なこと、そして、アメリカという国が陰湿なレイプカルチャーを深く理解するために必要なことを説明している。
---
「女性は酒など飲んではならないし、より身を正し、自分に厳しくなければならない」それが答えだと思っていたら、そうした女の子は恐怖に備えて体を鍛え、何枚も重ね着して、目をいつもカッと大きく見開いているほうがよいでしょう。そんなのは解決策にはなりません。アーロン・パースキー判事が正義という言葉を封じ、ブロック・ターナーがそれぞれの罪につき1カ月の刑を受けても、解決しません。私たち全員が危害を与えない、他人に暴力を振るわないことを第一に考え、加害者の責任を追及し、今回の判決を撤回する運動で「サバイバーにもっと目を向けるべきだ」ということが明らかになって初めて、解決の糸口がつかめるのです。
---
彼女は大切な言葉で手記を終わらせている。
彼女は読者に、「性暴力被害者は、同情なんていらないくらい強いサバイバーだ」と訴えている。
「性暴力被害者は単なる被害者ではありません。痛ましい後遺症が残るだけの、もろい存在ではないのです」と彼女は書いた。「性暴力被害者はサバイバーです。そしてサバイバーは、単なる生存者ではなく、強く生きていこうとする意志ある者なのです」
この女性の力強い手記の全文は『グラマー』で読むことができる。
Stanford Sexual Assault Case Survivor Emily Doe Speaks Out
*It started with a simple sentence: “You don’t know me, but you’ve been inside me, and that’s why we’re here today.” Maybe you read the powerful words—part of a “victim’s impact statement” the young woman who’d been sexually assaulted at Stanford University had prepared to read to her attacker in court. The facts of the case were harrowing: On January 18, 2015, after a party, “Emily Doe,” as she came to be called, had been sexually assaulted by freshman Brock Turner as she lay unconscious behind a dumpster; two men passing by on bicycles saw the crime and tackled Turner as he ran away.
But it was Doe’s take-no-prisoners telling of what happened afterward—the relentless victim-blaming; the favoring of Turner, a student athlete—that changed the conversation about sexual assault forever. “Future reference, if you are confused about whether a girl can consent, see if she can speak an entire sentence,” she wrote to Turner. And this: “I am not just a drunk victim at a frat party…while you are the All American swimmer at a top university…I am a human being who has been irreversibly hurt.… You took away my worth, my privacy, my energy, my time, my safety, my intimacy, my confidence, my own voice, until today.”
After Turner was convicted last spring, the judge sentenced him to just six months, saying anything more would have “a severe impact on him.” But Doe’s words circled the globe. Within four days her statement had been viewed 11 million times; it was read aloud on CNN and the floor of Congress. Rape hotlines experienced surges in both calls and offers of volunteer help. And importantly, California closed the loophole that had allowed lighter sentences in cases where the victim is unconscious or severely intoxicated. We all know the statistics: One out of every six females will have someone rape her—or attempt to. Doe sent those women a message: I am with you. Glamour is honored to name Emily Doe a Woman of the Year; here, for the first time, she tells what happened next. —Cindi Leive
ターナー被告への量刑に対し、厳しい非難の声が高まっている。
署名サイト「Change.org」では21万人以上が「寛大な」判決を下したカリフォルニア州サンタクララ郡最高裁判所アーロン・パースキー判事の罷免を求める嘆願書に署名した。
「パースキー判事は、ブロック・ターナーが有名大学に所属していた白人男性のスター選手であることが彼に寛大な措置を与える理由にはならないことを理解していない」Change.orgの署名はそう述べている。
「また彼は、性的暴行が社会階級、人種、性別、ジェンダー、その他の要素を問わず違法行為であるというメッセージを伝えることもできていない」
私は性欲処理機じゃない!
旦那の身勝手なセックスに凄まじい怒りが続出
性犯罪相談、4桁ダイヤル…警察庁が来年度開設
読売新聞 12/13(火) 19:49配信
潜在化しやすい性犯罪に対し、警察庁は来年度から、#全国共通の性犯罪被害相談ダイヤルを開設する方針を固めた。
性犯罪では、周囲に打ち明けられずに泣き寝入りする被害者も多い。
全国共通の4桁の番号を設け、被害者対策を専門とする女性警察官らが相談に応じることで、被害者の心理的な負担を軽減するのが狙いだ。
同庁によると、性被害の相談窓口は47都道府県警全てに設けられているが、相談電話の番号は各地で異なるのが現状だ。
新たに設置される相談ダイヤルは全国共通番号だが、最寄りの警察本部の窓口につながり、専門の警察官らが相談に応じる。
昨年、全国の警察が認知した性犯罪被害は強姦(ごうかん)が1167件、強制わいせつが6755件。
加害者が親族や友人、職場の関係者など、被害者が声を上げにくいケースも多く、「潜在的な被害はかなり多い」(捜査幹部)といわれる。
子どもに対する性犯罪、所在不明者大幅減、再犯傾向もわずかに改善(警察庁まとめ)
朝日新聞デジタル 投稿日: 2017年01月06日 11時56分 JST
子どもへの性犯罪、出所後の所在不明者が大幅減 警察庁
子どもへの特定の性犯罪で刑を受けた人について、再犯を防ぐため、警察が出所後に所在を確認したり面談したりする取り組みを続けている。
近年、所在がわからない対象者は大幅に減り、再犯傾向もわずかながら改善。警察庁は「一定の効果を上げている」と評価している。
2004年11月の奈良市小1女児誘拐殺害事件をきっかけに、13歳未満の子どもに対する強姦(ごうかん)罪や強制わいせつ罪などで刑を受けた出所者の氏名や住居などの情報を法務省から警察庁に提供する制度が05年6月にスタート。
各都道府県警本部と住居を管轄する警察署が連携して数カ月に1回程度、対象者の居住状況を確認して情報を共有している。
当初は、社会復帰の妨げにならないよう対象者に接触はせず、様子をうかがう程度で、10年5月末時点で対象者740人のうち200人(27・03%)の所在を確認できなかった。
再犯も少なくなかったことから、警察庁は11年4月、同意を得られた対象者との面談を導入。
各都道府県警は意向確認のため対象者を直接訪ねるようになり、所在を確認できないのは15年末で1521人中41人(2・70%)と大幅に減少した。
警察庁によると、面談している対象者の中には「もう二度と過ちを犯すまいという気持ちを再確認できる」と話す人もいる。
複数の女児に相次いで声をかけた不審者として対象者が浮上し、警察が注意してやめさせた例もあった。
一方、面談導入前の10年末までの対象者の累計(各年末時点での対象者の合計)2860人のうち再犯で摘発されたのは49人で1・71%。
14年末では7565人中129人で1・71%と変わらなかったが、15年末では9086人中147人で1・62%と微減だった。
対象者が面談に同意しない場合でも、各都道府県警は従来どおり居住状況の確認を続けている。
警察庁の担当者は「対象者の更生状況への考慮も必要であり、取り組みには一定の制約があるが、一定の効果を上げている。引き続き円滑、効果的に運用し、再犯防止に向けた措置を図りたい」としている。(伊藤和也)
◇
0コメント